コンビニ弁当の山シリーズ

コンビニ弁当の山シリーズのコンセプト

コンビニから出る一日の廃棄量は、 弁当に換算して1店舗あたり平均30個といわれる。例えば日本全国のセブン-イレブン1万7000店舗で考えれば51万食分、金額にして2億5500万円分となる。これが365日、コンビニ各社の各店舗から出ているのである。
この廃棄されるコンビニ弁当を集めて積み上げれば山になる。むろん、実際にそんな山を目にすることはないのだが、日本中に確かに存在するコンビニ弁当の山を具現化した作品が本シリーズである。
私は、このコンビニ弁当の山は、日本における霊山にあたるのではないかと思っている。なぜなら、米一粒にも神を見出す日本人の宗教観を踏まえれば、当然そこには神が住まうからだ。白米をはじめ、唐揚げ、卵焼き、スパゲッテイ、漬け物など、そのひとつひとつに神がいる。つまり八百万の神がいる山となれば、それこそ霊山と呼べるのではないだろうか。
ただし、それは廃棄される神でもあるわけで、時に神は、賞味期限切れと同時に死んでしまっているのだろうか。または、輪廻転生してどこかに生まれ変わるのか。あるいは、神は無力で、なされるがままに捨てられ、殺されるだけなのか。それ以前の問題で、そもそも神などいないのかもしれない。
現代の宗教画ともなりえるコンビニ弁当の山の前で、自分を含めたすべての人に問いたいと思う。

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