2022――これから10年、活躍できる人の条件 (神田 昌典/PHP研究所)
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10年後の今、我々は著者の「予言」の答え合わせができる。言うまでもなく、当たっているものもあるし、当たっていないものもある。
しかしそれは問題ではない。それよりも、著者のモノの考え方が、今後100年くらいは余裕で通用するだろう強度がある。
特に、我々がしばしば忘れてしまう「いま正しい(安全)とされていることは、明日も正しい(安全)とは限らない」ということを、改めて考えさせられる。
戦前の親は、子どもが「陸軍大将になりたい」と言っていたら、目を細めて喜んでいた。そうやって英雄となった子どもは、一九四五年八月一五日から一カ月も経たないうちに、国に尽くしたために戦犯となり、歴史に残る極悪人とされてしまった。
問題の本質は――防災は資金がかかり、利益を生まない。
自社の競争力を生み出すコアの文化を明確にし、不得意分野については積極的にアウトソーシングすることにより、スピーディに事業展開できる。もちろん「アウトソーシングすべし」という議論は、二〇年も前からあるのだが、インターネットのインフラが整った結果、さらに、その重要性が増したのである。ここで大切なのは、経営者の強みと、会社自体の強みを分けて考えることである。実は、これを混同してしまったために、私の会社は崩壊寸前にまで追い込まれた。
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