ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 (ジム・コリンズ (著), 山岡洋一 (翻訳)/日経BP社)

書籍ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則(ジム・コリンズ (著), 山岡洋一 (翻訳)/日経BP社)」の表紙画像

購入価格:1922

評価:

この記事は約1分11秒で読めます

今も一流企業として繁栄しているあの企業もこの企業も、実はほとんどが非常にあいまいなビジョンから始まったというのは興味深い。

行ってみれば、ふらふらしながらどうにかこうにかやってみる中で――つまり実践重視――いつしかその企業一流の哲学が出来上がったという印象である。

会社経営者の端くれとして、なんだかぼんやり夢を見せてもらえる一冊ではある。吹けば飛ぶような自分の会社も、もしかするともしかするかもしれない。なんといっても、特に理念も何もなく、ぼんやりスタートしたという点では同じなのだから。

ビジョナリー・カンパニーのものであっても、ほかの企業の価値観をまねたのでは、基本理念にはならない。社外の人間の意見に従っていては、基本理念にはならない。経営書を読んでも、基本理念は生まれない。どの価値観がもっとも現実的で、もっとも人気があり、もっとも利益を生むかを「計算する」のは頭の体操にすぎず、これでは、基本理念は生まれない。基本理念を掲げるときには、心から信じていることを表現するのが不可欠であり、ほかの企業が掲げている価値観も、社外の人間が考える理念のあるべき姿も、なんの意味もない。

人々が集まり、われわれが会社と呼ぶ組織として存在しているのは、人々が集まれば、個人ではできないことができるようになるからだ、つまり、社会に貢献できるようになるからだという結論に必ず行き着く。

すぐに役立つノウハウというのは、どんなに優れたものでも、まず確実に時代遅れになる。

     

ブログ一覧

  関連記事

吹きすさぶ屁理屈

2008/06/12   エッセイ

50メートルほど先にある 向かいのマンションの通路を、新聞屋が駆けてゆく。契約し ...

休日の茫洋

2014/04/30   エッセイ, 日常

平日はシャキシャキとタイトな時間配分で活動しているのだが、休日になると途端に弛緩 ...

下北沢駅ホームから見えるAKIRA

2008/11/21   エッセイ

っぽい造形のパイプというかホースというかコード。真っ黒で、やたらと存在感があって ...

もうそんな刺激は必要ない

2008/02/04   エッセイ

何を食べよう何を食べよう昨日に引き続きカレーを食べよういやいやあるいは外食かもし ...

新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信

2022/03/20   エッセイ

素人であればあるほど、どこかに資産運用の秘密があって、それを誰かが知っているもの ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2026 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.