マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力 (テレサ・アマビール (著), スティーブン・クレイマー (著), 中竹竜二 (監修), 樋口武志 (翻訳)/英治出版)

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つい最近まで、働いてもらっているスタッフやパートナーの気持ちなど考えてもみなかった。

妥当な金額の報酬以外に必要なものがあろうとは、ゆめにも思わなかったのだ。

しかし、立て続けにこの手のマネージメント本を読んで、それが大きな間違いだったことに気がついた。

会社経営を始めてたった2年足らずの間に、私は何人かのクビを切ったし、あるいは何人かが自分の意思で私のもとを去っていった。それは私の非人間的なドライさゆえだったのかもしれない、なんて、ちょっと反省している。

インナーワークライフとは認識のことだ──マネジャー、組織、チーム、仕事、ひいては自分自身に対する好意的あるいは敵対的な(そしてときに漠然とした)印象のことである。

仕事の障害だけでなく、細かく管理されること、リソースの要求が却下されたこと、他人の行動がプロジェクトを台無しにしたと知ったこと、バカにされていること、無視されていること、プレッシャーがかかりすぎていること、などが挙げられる。これらネガティブな要素はすべてインナーワークライフの悪化につながるもので、一般に、それらが仕事における「悪い一日」を織りなしていた。

十九世紀の歴史家トマス・カーライルの有名な言葉に、「圧力がなければ、ダイアモンドは生まれない」というものがあり、それは現代の「タフな状況になると、タフな人間が発奮する」という決まり文句を洗練させたような言葉だ。この西洋の文化に強固に根ざした信念はつまり、高いパフォーマンスには苦難がつきものという考え方だ。 (中略) 現代の多くの組織では社員たちに大きなストレスを強いている。しかし人を極端なストレス状態に、しかも長期間晒していると、ダイアモンドではなく石炭が生まれる可能性が高い。

     

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