マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力 (テレサ・アマビール (著), スティーブン・クレイマー (著), 中竹竜二 (監修), 樋口武志 (翻訳)/英治出版)
購入価格:1612円
評価:
この記事は約1分20秒で読めます
つい最近まで、働いてもらっているスタッフやパートナーの気持ちなど考えてもみなかった。
妥当な金額の報酬以外に必要なものがあろうとは、ゆめにも思わなかったのだ。
しかし、立て続けにこの手のマネージメント本を読んで、それが大きな間違いだったことに気がついた。
会社経営を始めてたった2年足らずの間に、私は何人かのクビを切ったし、あるいは何人かが自分の意思で私のもとを去っていった。それは私の非人間的なドライさゆえだったのかもしれない、なんて、ちょっと反省している。
インナーワークライフとは認識のことだ──マネジャー、組織、チーム、仕事、ひいては自分自身に対する好意的あるいは敵対的な(そしてときに漠然とした)印象のことである。
仕事の障害だけでなく、細かく管理されること、リソースの要求が却下されたこと、他人の行動がプロジェクトを台無しにしたと知ったこと、バカにされていること、無視されていること、プレッシャーがかかりすぎていること、などが挙げられる。これらネガティブな要素はすべてインナーワークライフの悪化につながるもので、一般に、それらが仕事における「悪い一日」を織りなしていた。
十九世紀の歴史家トマス・カーライルの有名な言葉に、「圧力がなければ、ダイアモンドは生まれない」というものがあり、それは現代の「タフな状況になると、タフな人間が発奮する」という決まり文句を洗練させたような言葉だ。この西洋の文化に強固に根ざした信念はつまり、高いパフォーマンスには苦難がつきものという考え方だ。 (中略) 現代の多くの組織では社員たちに大きなストレスを強いている。しかし人を極端なストレス状態に、しかも長期間晒していると、ダイアモンドではなく石炭が生まれる可能性が高い。
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。