「悟り体験」を読む―大乗仏教で覚醒した人々 (大竹晋/新潮社)

書籍「悟り体験」を読む―大乗仏教で覚醒した人々(大竹晋/新潮社)」の表紙画像

購入価格:1386

評価:

この記事は約1分56秒で読めます

正直、本書はよみにくい。古語と現代語が入り乱れているせいだろうが、とにかく読むのに疲れる。

しかし、我々が日常的に使う実体の曖昧な「悟り」にかなりはっきりとした輪郭を与えてくれる本ではある。

今後、もし何か間違って自分が悟ったと思った時には、あ、これは悟りじゃないなとか、これは悟りの過程でしかないな、くらいは検討がつくようになるのではなかろうか。

坐禅の時、雑念の起るのを強いて厭ってはならぬし、また、好いてはならぬ。ただただ、その雑念をもとに戻して、〔雑念の〕起こるみなもとを見すえて動じずにいるうちに、あらゆる雑念のおおもとである情識が滅してゆくことは、あたかも火中にある炭を燃やし尽くすには火を煽ぐよりほかに手だてがないことに似ている。

泥棒でも一寸でも人のものを盗めば泥棒になる。又これと同様に、ちよつとでも仏さんのことをすればそれで仏さんと一所になるのである。こゝに我が宗の特色があり秘伝があるのである。

悟らないでいる時は人のほうが真理に迫っていこうとするが、悟る時は真理のほうが人に迫ってくる。悟ってからは心が景色を包んでいるが、迷っているうちは心が景色に包まれている。

     

ブログ一覧

  関連記事

オランダで家を探して見つけるまでの話(1)

オランダで家を探すのは辛い。物件は少なく、競争率が高く、そのせいで詐欺が横行。仲 ...

呑みこまれる年と月に

酒を飲むようになったのはいつからだろう。 それは決して早くない。大学に入って教え ...

親戚と付き合う

久しぶりの親戚付き合い。まー悪くない、し、むしろ楽しいんだけど、今、ぼーっと考え ...

1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

しっかり読んでおきながら言うのもあれだが、個人的には、お手軽なものは教養ではない ...

行動分析学入門 ―ヒトの行動の思いがけない理由

予想以上におもしろかった。心理学科にいまさらながら入学したいくらいである。 【人 ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2026 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.