レイシズム (ルース・ベネディクト (著), 阿部大樹 (翻訳) /講談社)

書籍レイシズム(ルース・ベネディクト (著), 阿部大樹  (翻訳) /講談社)」の表紙画像

購入価格:693

評価:

この記事は約1分59秒で読めます

言わずと知れた菊と刀の著者であるが、このような本を書いているとは知らなかった。

本書を読むと、人種に基づいた偏見がいかに根拠のないものであるかが完全に論破されている。

かの時代にこれほど崇高な見識を持った人間がいたことは人類の財産であり誇りだと言っていいが、しかし、いまだ無くなることのないレイシズムは、何もせずに人より優れていると思いたい愚か者がいまだ跋扈しているからだと言えよう。

人間の身体的特徴を戦争や大規模な迫害の根拠として挙げ、さらにそれを実行に移すまでになったのは、私たちのヨーロッパ文明が初めてである。レイシズムは西洋人がこの世に産み落としたものである、と言い換えてもいい。

少数派の生活を保障することは、マジョリティの側も、つまり今のところ迫害する側に立っているひとも、将来の生活について安心できるよう仕組みを作ることである。

英単語の初出や用法の歴史的変遷を記した「オックスフォード英語辞典」に本書から用例が採られていることが示しているように、racismという言葉を現代に広めたのがベネディクトですから、今回の翻訳ではその点を重視して、イギリス版Race and Racismを底本に用いて、邦題も『レイシズム』としました。

     

ブログ一覧

  関連記事

あるものないもの向き不向き

2008/09/14   エッセイ

一日中パソコンに向かう。昨日もほとんど一日中。 うまくいってんだかいってないんだ ...

基本ルールで話せる・書ける 英文法ポケットガイド

淡々と英語学習を続けている。なんか英語の勉強も一周した感があるので、今後は乱読は ...

つみたて投資の終わり方 100年生きても大丈夫!: 人生後半に向けた投資信託の取り崩しメソッドを解説!

2022/12/16   エッセイ

インデックス投資の積み立て方に関する本はすでにごまんとあるが、本書はその積み立て ...

エレファントウーマン(美醜のうらみつらみとその因果)

ぎょっとした。駅ですれ違った女性の顔。 それは顔というより顔面と呼んだほうがしっ ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2026 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.