私の財産告白 (本多 静六/実業之日本社)
購入価格: Kindle Unlimited(0円)
評価:
この記事は約1分57秒で読めます
久しぶりに心から尊敬できる人物に邂逅したという気持ち。
すべてその通りとしか言いようにないことばかりで、心の底から納得できる。しかしその「当たり前」をどれだけの人ができるものかとも思う。
決して華のある人物ではないが、己が思い、考え、決めたことを、1年や2年ではなく、人生すべてのスケールで淡々と実行し続ける。偉人とはこういう人のことを言うのであろう。
貯金の問題は、要するに、方法の如何ではなく、実行の如何である。
世の中には誰もが勝てる勝負がある。しかし、ほとんどの人はそういう勝負には参加をしない。本多静六という人が人生で行った勝負は、その「誰もが勝てるが、ほとんどの人がしない勝負」だった。
ゼイタク生活の欲望や財産蓄積の希望についてもそうであって、月一万円の生活をする人が二万円の生活にこぎつけても幸福は二倍にならぬし、十万円の財産に達しても、ただそれだけではなんらの幸福倍化にはならない。いったい、人生の幸福というものは、現在の生活自体より、むしろ、その生活の動きの方向が、上り坂か、下り坂か、上向きつつあるか、下向きつつあるかによって決定せられるものである。
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
関連記事
マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売
前半は小説なのか事実なのか、なんともぼんやりした話で面白みにかけたが、後半から俄 ...