マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売 (ムルタトゥーリ (著), 佐藤 弘幸 (翻訳)/めこん)

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前半は小説なのか事実なのか、なんともぼんやりした話で面白みにかけたが、後半から俄然おもしろくなる。

おもしろくなる、などというと語弊があるかもしれないが、実際、小説的な構成が、単なる事実を超えて胸に迫るものがある。

オランダによるインドネシアの植民地政策の歴史はあまりにも悲惨で、ゆえに現在でもインドネシアからオランダへの留学生は稀だという。

祖父や祖母、あるいは父母からこのような話を聞かされていれば無理もないだろうと思う。

唯一の救いとしては、現在ではこのような暴虐は禁止され、過去の歴史となっていることである。

少しずつでも、人類は進歩し続けていることを信じたい。

苛酷な植民地はオランダ本国には膨大な利益をもたらしたことは言うをまたない。一八四〇~五〇年代にはオランダの国庫歳入の三〇から五〇パーセント近くにも及ぶ収益が転がり込み、財政難に喘いでいたオランダの国家財政を大いに助けた。そのためジャワは、沈没しかかっていオランダがしがみついたコルクつまり救命具であると、時の植民地相バウトは一八四二年率直に告白した。

未成年 オランダでは一九〇五年以前は二三歳になると成人とされた。

自信を持ってあなたにお尋ねする。はたしてこれは、皇帝としてのあなたのご意思なのかどうか。ハーフェラール一家がスレイメリングやドゥローフストッペルの如き連中に泥をひっかけられているのは......さらに、海のかなたでは三〇〇〇万を越すあなたの臣民が、あなたの名において虐待され、搾取されているのは・・

     

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