大インフレ時代! 日本株が強い (エミン・ユルマズ/ビジネス社)

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日本はお先真っ暗。ご多分に漏れず、私もそう思っていた。

しかし案外、それは一面的な見方に過ぎないのかもしれないと思うようになった。他でもない株価が、世界の人々の「気分」で上下するように。

日本はもう一度復活するかもしれない。しかもそれは、日本自らの意思や計画のためというよりも、日本人自身「なんかよくわからんけど勝手に復活してしまった」という類のものであるような気がする。

中国はとてつもなく厳しい移動制限、隔離政策を行った。その意味での中国の国内対応は間違っていなかったと思う。けれども、中国政府は自国内で移動制限をしているのにもかかわらず、中国人が海外に出るのを止めようとしなかった。中国政府が〝意図的〟にコロナウイルスを海外に拡散したかったことを、ここで明言しておきたい。自国はコロナウイルスにやられてしまった。それならば、全世界にコロナを拡散させれば、自国のみがコロナに苦しめられるわけではなくなる。そういう思考回路が働いたに違いない。

スマホ一台とサブスク料金を支払えばいい世の中になってしまった。繰り返すが、サブスクを切った時点で、その人には何も残らない。何の資産も持っていない、いわば「アセットレス(資産ゼロ)・クラス」の人たちを膨大につくり上げてしまったのが、サブスクというビジネスなのだろう。

トータルコストの概念で弾き出すと、中国で生産するほうが高くつく。生産が止まるとか、遅れるとか、中国特有の政治コストも含めると、日本が有利なのだ。

     

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