決断力 (羽生 善治/KADOKAWA)

書籍決断力(羽生 善治/KADOKAWA)」の表紙画像

購入価格:371

評価:

この記事は約1分7秒で読めます

Twitterで彼の考える「才能とは何か」というくだりを見かけて興味を覚えたので手にとった。

内容はさておき、オビの売り文句がひどい。『あなたの意思決定を強くする最高の強化書! ビジネス、学習、日々の生活に効く』。もうちょっとマシな文句はなかったのかと。

Twitterで目にしたくだり以外は、それほど得るものはなかったというのが正直なところ。あとは、あくまでも将棋のプロにも関わらず、要所要所で無理やり世界情勢やビジネスに結びつけて語ろうとするのはいかがなものか。

もちろん、大ヒットさせて売らんとする編集者の意向もあろうが、無理して安っぽい一般論に落とし込まずに、もっとニッチな、普通の人はついていけないような偏った語り口の方が実りある本になったのではないかと思う。

以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、十年とか二十年、三十年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。

奨励会には年齢制限があるが、それも早めに進路を変えたほうがその人間にとってプラスになるだろうという考えからだ。確かに厳しいが、一人の人間の将来を考えると思いやりといえるのではなかろうか。

世界中で広く普及しているチェスも将棋も淵源は同じである。紀元前二千年ごろにインドで発明された「チャトランガ」が西洋に伝わりチェスになり、平安時代に日本に輸入されて独自の発達を遂げたのが将棋である。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  関連記事

マックス・ハーフェラール―もしくはオランダ商事会社のコーヒー競売

前半は小説なのか事実なのか、なんともぼんやりした話で面白みにかけたが、後半から俄 ...

物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

2022/07/27   読書記録

今年2022年2月にあったロシアのウクライナ侵攻を契機に手をとった。 一時は熱狂 ...

0歳からはじまるオランダの性教育

2022/08/13   政治・社会, 読書記録

正直、たかが性教育とあなどっていたが、そこにはその国の態度というか、意志が如実に ...

街道をゆく〈35〉オランダ紀行

2022/01/23   歴史・地理, 読書記録

父が大の司馬遼太郎ファンなので、私がオランダに行くということで、自身の蔵書から手 ...

毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資

投資の初心者も初心者なので、へーと思う部分がいくつかあった。 人生一発逆転的な投 ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.