米国株なんて買うな!インデックス投資も今はやめとけ!グローバル割安株投資 (投資ジャーナリスト 日野秀規 (著)/ビジネス教育出版社)

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世間のご多分に漏れず、米国株のインデックス投資をやっている。

インデックス投資関連の書籍は相当に読み漁ったので、自分の方針に間違いはないと自信を持っていたが、しかし、本書を読んで目が覚める思いがした。

人気のオールカントリーも、ふたを開ければ米国株が60%以上で、これではとても全世界とは言い難い。そもそも分散投資が基本にも関わらず、実質米国株の比率が7割8割というのはリスクでしかないのではないか。

本書で紹介されている日本や新興国のインデックス投資もポートフォリオに組み入れて、今一度「分散」投資を考え直したい。

株式市場は「平均回帰」を繰り返してきました。株式市場のバブルはいずれはじけ飛び、割安な資産の出番がやってきます。ピンチをチャンスに変えるために、これからの長期投資では割安な国の株式に目を向けていきましょう。米国株の割合を減らした世界株式分散投資に加えて、いま誰にも見向きされていない日本の小型割安株と新興国の割安株に注目です。

複数の調査で、ファンドの本来のリターン(売買せずただ持っていたときのリターン)より、投資家が実際に得ているリターンの平均は低くなることが明らかになっています。つまり、平均レベルの投資家は、株価が高くなったら人の尻馬に乗って投資額を増やし、株価が下がったら恐怖に駆られて売ることを繰り返した結果、ただ買い持ちしているだけの人に運用成績で負けています。

インデックス投資の隆盛もまた、ノー・フリー・ランチ原則に突き当たります。インデックスファンドは、アクティブな投資家がするように、企業の価値を評価しません。インデックス投資の隆盛によって、利益なり成長性なりといった企業の価値を見極めて、適切な株価で売買しようという意図がまったくない資金が株価を左右する時代になっています。このことは、価値以上に株価が吊り上がる企業が増えるという形で、ゆがみを蓄積させています。この状態を言い換えた言葉が、「バブル」です。

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