食品の裏側 みんな大好きな添加物 (安部司/東洋経済新報社)

書籍食品の裏側  みんな大好きな添加物(安部司/東洋経済新報社)」の表紙画像

購入価格: 不明

評価:

この記事は約2分40秒で読めます

本書を一読すれば、とにもかくにも彼が桁違いの頭脳の持ち主で、天才という言葉では言い表せない人物であることが嫌というほどわかる。

彼がいなければコンピュータも原爆もなかったかもしれないのだが、しかし、そこに至る創造力やモチベーションが、一般的な大人からすると奇異に思われる。

どうやら彼にとっては、金や功名心などはどうでもよく、単に子供のような純粋さで、パズルよろしく知的遊戯をひたすらに楽しんだ結果、そういうものが出来上がったようにしか見えないのだ。

そもそもユダヤ人がヨーロッパで姓を名乗ることを許されたのは、16世紀である。ただし、彼らは自由に姓を選べたわけではなく、自然由来の姓を名乗るように強いられた歴史がある。「ノイマン(新しい人)」や「フリードマン(自由な人)」や「ゴールドマン(金のある人)」のように接尾辞「マン(mann)」の付く姓は、明らかにユダヤの出自を表している。

「ユダヤ人」とは、本人の信仰とは無関係に二親等まで遡る「血統」によって定義される。それには細かい規定があるのだが、要するに、両親あるいは祖父母の誰かがユダヤ教の共同体に所属していたら、その子どもや孫は「ユダヤ人」と認定され、「劣等民族」とみなされたのである。

テラーは、「超人的な新人類が生まれることがあるとしたら、その人々はジョン・フォン・ノイマンに似ているだろう」と述べている。 (中略) 「考えることを楽しめば、ますます脳が発達する。フォン・ノイマンは、自分の脳が機能することを楽しんでいたんだよ」 ノイマンと共に原爆を開発し、核反応理論でノーベル物理学賞を受賞したベーテは、「フォン・ノイマンの頭脳は、常軌を逸している。彼は、人間よりも進化した生物ではないか?」と、本気で考えたことが何度もあるという。

「我々が今生きている世界に責任を持つ必要はない」と言い放ったノイマンは、犠牲者に対する人道的感情とは無縁だった。あるいは、あえてそのような人間性に目を背けていたのかもしれない。彼が唯一、人間らしい姿を見せた記録として残っているのは、疲れ果てて自宅に戻った際、クララに「我々が今作っているのは怪物だ」と、動揺した姿を見せた一夜だけである。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んでも一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。日々の出来事や、思ったこと感じたことをとりとめもなく吐露。死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  関連記事

昭和青春読書私史

ダイエットコーラが好きだ。カロリーがゼロだから。普通のコーラは怖くて飲めない。な ...

リー・クアンユー、世界を語る

尊敬する人はリークアンユーです、となりそうなほど。特に最後の『棺のふたが閉まった ...

夫婦幻想

様々な夫婦を十年以上長期取材して編まれたレポ。いかにも幸せなカップルが時間ととも ...

素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術

タイトルだけですべて語り尽くされているように思う。経験や知識を積めば積むほどに、 ...

内村鑑三 英和対訳 「魂」の英会話: 平易な表現で語る 人生、神、宗教、教育 国際人の英語プラス・アルファ

内村先生の安定クオリティ。この人の文章はなんだが思春期的な純情さがあって好ましい ...