睡眠こそ最強の解決策である (マシュー・ウォーカー (著), 桜田 直美 (翻訳) /SBクリエイティブ)

書籍睡眠こそ最強の解決策である(マシュー・ウォーカー (著), 桜田 直美 (翻訳) /SBクリエイティブ)」の表紙画像

購入価格:1672

評価:

この記事は約1分13秒で読めます

今さら睡眠について学ぶことも得ることもそうあるものではないだろうと思って手にとったが、いや、あった。それも山ほど。

睡眠が大切なのは誰でも知っているはずだが、どれくらい大切かという認識が全然足りない。だからこそ人は、何かあれば平気ですぐ睡眠を削る。

ジムに通ったりサプリを買ったりクリームを塗りたくったりに金をかける暇があったら、さっさと寝ろ。これに尽きる。

新しいタイムゾーンにやってくると、あなたの視交叉上核は、1日につき1時間しかずれを直すことができないからだ。だから時差が8時間なら、調整が終わるまでに8日間かかるということになる。そうやってやっとの思いで体内時計の調整をすませたというのに、私は9日後にはサンフランシスコに戻ることになっている。かわいそうな私の体内時計は、今度は8時間遅らせる努力をしなければならないのだ!

北半球では、3月の夏時間に切り替わる日がやって来ると、ほとんどの人が1時間の睡眠を失うことになる。病院の日誌を大量に集めて表にまとめれば(研究者は実際にそれを行った)、夏時間に切り替わった日に心臓発作が激増していることに気づくだろう。そして夏時間が終わるときは、逆の現象が起こる。時計を1時間遅らせ、睡眠時間が1時間増えると、その日の心臓発作は目に見えて少なくなっている。

睡眠時間と感染率はきれいに比例していた。ウイルスにさらされるまでの1週間の睡眠時間が短いほど、感染して風邪をひく確率が高くなる。5時間未満のグループは、感染率は50%にもなった。そして7時間以上のグループはたった18%だ。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  関連記事

物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国

2022/07/27   読書記録

今年2022年2月にあったロシアのウクライナ侵攻を契機に手をとった。 一時は熱狂 ...

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~

2022/08/11   政治・社会, 読書記録

まず、1982年生まれの中年男性としては、本書を「ばかじゃねえの? 作品なめてん ...

喧嘩両成敗の誕生

2023/06/17   歴史・地理, 読書記録

ふつうに考えれば、喧嘩両成敗などというのは判断することを放棄した、コインの裏表で ...

少女中国: 書かれた女学生と書く女学生の百年

2023/03/19   文学・評論, 読書記録

中国に関係する作家による小説がメインのため、日本とは切り離された世界のようにも思 ...

仕事と家族 日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか

2022/03/02   政治・社会, 読書記録

仕事は睡眠の次に人生を占拠するものであるので、仕事について考えることは人生を考え ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.