超・美術鑑賞術/お金をめぐる芸術の話 (森村 泰昌/筑摩書房)

書籍超・美術鑑賞術/お金をめぐる芸術の話(森村 泰昌/筑摩書房)」の表紙画像

購入価格:570

評価:

この記事は約0分23秒で読めます

まず、なにより森村さんは文章の書き方を心得てるよなあと思う。 あれほどセルフポートレートばかりやっているのだし、決して自己顕示欲が弱いというわけでもないだろう。にも関わらず、わかりやすく書こうとする、素人の読者の側にきちんと降りていっている感じがする。

森村作品はそれほど好きでもないし、シンディシャーマンのほうがいいと思うが、往々にして難解な専門用語のオンパレードとなり、予備知識なしには理解不能な美術界において、彼の文章は稀有な存在ではないだろうか。

記事カテゴリー: art
     

ブログ一覧

  関連記事

芸術と進歩―進歩理念とその美術への影響

ほとんど50年前の著書らしいが、取り上げられている問題は今日と大差なく、古びてい ...

アートの価値 マネー、パワー、ビューティー

Amazonで安めだったので買ってみたら、ごく最近の新しい本だった。 アートは現 ...

現代アートを買おう!

狭いアート界では超がつくほど有名なサラリーマンコレクター宮津さんのご本。公募展の ...

横尾流現代美術―私の謎を解き明かす

アメリカにおけるホームレスの夥しさの原因を求める中で、レーガノミクスにたどり着い ...

わかりたい! 現代アート

良書。一応、紹介されている全作家を知っていたので、ホッ、というところ。しかし、知 ...