日本の現代アートをみる (高階秀爾/講談社)

書籍日本の現代アートをみる(高階秀爾/講談社)」の表紙画像

購入価格:1000

評価:

この記事は約1分45秒で読めます

そのまんまであるが、最近のおもしろい作家がわかる。というか、図版がメインで、テキストは少なめなのでたちまち読み終わった。

しかし、絵画の解説とは退屈なものである。なんだろう、背景とか、コンセプトとか、どうでもよい、のだと思う。

そう、今日の朝、突然に思った。

コンセプトはあくまでも本体を強化する補助であって、決して本体とはなり得ない、と。

まず本体が良い。それでこそ初めてコンセプトが力を発揮する。もっと、本体がよければよいほどコンセプトが活きてくる。

もっといい絵を描こう、そう思った。

それはさておき、この本の中で一番よかったのは、小西真奈という作家。アラタニウラノの所属らしいが、とにかくはとてもいい。作品が欲しい。

一見、おもしろくもなんともない普通の絵なのだが、なんかいい。しかし、この「なんか」こそ、絵画のすべてであるような気もする。

記事カテゴリー: art
     

ブログ一覧

  関連記事

芸術実行犯

ホームレスの老後について考えていて、ふと、老後自体あるわけないだろうと、「ホーム ...

ニューヨーク美術案内

いい本。というか、森村さんや会田さんなど、なぜだか現代の売れっ子は文章が達者であ ...

言葉のアヴァンギャルド―ダダと未来派の20世紀

ダダやシュルレアリスムの、ポエムの実際のテキストが多かった。というか、多すぎた? ...

アート・パワー Art Power Boris Groys

極めて有益な一冊であった。この本を読み込んで制作すれば、今後10年くらいは“まと ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.