色弱が世界を変える カラーユニバーサルデザイン最前線 (伊賀公一/太田出版)

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個人的な運動「本代を惜しまない2012」の一環として買った本。新宿のブックファーストにて新品にて購入。

色弱のことを考慮すること、考慮できることはきっと強みになるだろうなと実務的なことを思って手に取ったのだが、9割方は色弱である著者の自伝である。

amazonでの評価も大きく分かれていた。確かに理論を求めて手に取った人はがっかりだろうし、色弱の人がどう思って生きているかという実感を知りたかったのであれば満点であるだろうとは思う。

ぼくとしては、まあ、まあ、といったところ。しかしまあ、色弱というのが一体どういうことなのか、ぼくはまったく知らな過ぎたということだけはよくわかった。この世の中には見え方が違っている人がいる。それも男性に限って言えば20人に一人の割合で、ぼくとはまったく違う見え方をしている人がいる。これは確かに、考慮してしかるべきことだろう。感覚ではなく、理論的な勉強もしてみたいと思う。

それよりもぼくにとって一番興味深かったのは、著者がその人生において徳島と東京間を"Zターン"しているところである。一度目は進学での上京で7年の東京生活(その間に結婚し子どもも居る)。その後、土木作業中に事故を目撃したことをきっかけに地元である徳島に戻る。そこで13年ほど暮らしたころ、知り合いにベンチャー企業を立ち上げるから来ないかと誘われ、再び上京して現在に至る。

まさに広島に帰ろうとしている今、このタイミングでこういうストーリーに触れることは、何か感慨深いものがる。未来はわからない。もしかすると、ぼくもまたいつかこの著者のように何ものかに呼ばれて、Zターンする日が来るのだろうか、なんて。ぼくの人生の次の十年を思う。

記事カテゴリー: art
     

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