現代アートビジネス (小山 登美夫/アスキー・メディアワークス;)

書籍現代アートビジネス(小山 登美夫/アスキー・メディアワークス;)」の表紙画像

購入価格:339

評価:

この記事は約1分17秒で読めます

あー、毎日のようにamzonから本が届く。そしてぼくはどんどん読める。あっという間に読み終わる。あー、アートおもしれー、やっぱ好きなんだなーと改めて思う。

で、この本。とてもいい本です。現代アートを少しでもかじったなら知らぬ者は居ないだろう小山 登美夫さんの本。サトイモの煮っころがしみたいな顔した奴だと思っていたが、いやはや、アートに対する思考や経験には脱帽です。

こういうギャラリストの運営するギャラリーに所属できたら、死ぬほど幸せだろうなと思う。

まあ、とにかくは制作するしかない。大器晩成の予定なので、それはもう、細く、長く、しかし誰よりも一生懸命に。

以下、この本の最重要のエッセンスではないかと思われる箇所を転載。

2007年、アメリカ抽象表現主義絵画の巨匠マーク・ロスコの作品が7280万ドル(87億円)で落札されました。同じ87億円分の外貨を稼ぎだす日本の現代アートは思い当たりません。代わりに日本車を輸出するとしたら、いったい何台輸出すればいいか。1台200万円としても、4000台以上です。1人の営業マンが売るとしたら、何年かかるでしょうか。それに4000万台の車から、どれだけの排ガスが出ますか?でも、ロスコは出しません。相続税はかかりますが、保険などの維持費もかかりません。極端な例ですが、経済活動としてはすごい効率だとは思いませんか?

排ガスは余計だとは思うが、まあ確かになとは思う。実際のところ、本心から小山さんがこういうことを思っているかどうかはわからないが、こういうたとえ話を引き出しとして持っているということ自体が、小山さんは世界を見据えていて世界と戦っていける器なのだろうと思う。

記事カテゴリー: art

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

  関連記事

ウォーホルの芸術 20世紀を映した鏡

アーティストの成功、その人生の光と影をしみじみと思う。また、ウォーホルなんて知っ ...

現代絵画の再生

今まで読んだ絵画論的な本の中で一番よいと思う。正直、個人的な好き嫌いの範疇を出て ...

近代絵画史 ゴヤからモンドリアンまで (下)

妹の夫の父親が本書の著書であるため、もったいなくもご本人から直接いただいたありが ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.