現代アートビジネス (小山 登美夫/アスキー・メディアワークス;)
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評価:
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あー、毎日のようにamzonから本が届く。そしてぼくはどんどん読める。あっという間に読み終わる。あー、アートおもしれー、やっぱ好きなんだなーと改めて思う。
で、この本。とてもいい本です。現代アートを少しでもかじったなら知らぬ者は居ないだろう小山 登美夫さんの本。サトイモの煮っころがしみたいな顔した奴だと思っていたが、いやはや、アートに対する思考や経験には脱帽です。
こういうギャラリストの運営するギャラリーに所属できたら、死ぬほど幸せだろうなと思う。
まあ、とにかくは制作するしかない。大器晩成の予定なので、それはもう、細く、長く、しかし誰よりも一生懸命に。
以下、この本の最重要のエッセンスではないかと思われる箇所を転載。
2007年、アメリカ抽象表現主義絵画の巨匠マーク・ロスコの作品が7280万ドル(87億円)で落札されました。同じ87億円分の外貨を稼ぎだす日本の現代アートは思い当たりません。代わりに日本車を輸出するとしたら、いったい何台輸出すればいいか。1台200万円としても、4000台以上です。1人の営業マンが売るとしたら、何年かかるでしょうか。それに4000万台の車から、どれだけの排ガスが出ますか?でも、ロスコは出しません。相続税はかかりますが、保険などの維持費もかかりません。極端な例ですが、経済活動としてはすごい効率だとは思いませんか?
排ガスは余計だとは思うが、まあ確かになとは思う。実際のところ、本心から小山さんがこういうことを思っているかどうかはわからないが、こういうたとえ話を引き出しとして持っているということ自体が、小山さんは世界を見据えていて世界と戦っていける器なのだろうと思う。
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