誰も知らない「名画の見方」 (高階 秀爾/小学館)
購入価格:216円
評価:
この記事は約1分58秒で読めます
本書に収められている「女か虎か」のさわりを他の本で読み、興味がわいて手にとった。そのストーリーは以下の通り。
その王国の罪人は円形闘技場に連れてこられ、二つある扉のどちらかを選択しなければなりませんでした。ひとつには獰猛な虎が入っており、罪人はその場で虎に食いちぎられます。もうひとつには絶世の美女が待ち受けており、妻や恋人がいようと、罪人はその女性と結婚することになります。ある日、ひとりの若者が王女に恋をし、それを父親の王様に知られます。王様の命令で若者は円形闘技場に連れてこられ、恋する王女の目の前で二者択一を求められます。
引用: 女か虎か / The Lady, or the Tiger? / フランク・R・ストックトン / Frank R. Stockton
原著者は、このリドルストーリー(謎かけ物語)で一旗あげたようで、確かにおもしろい。だが、これ以外に収録されている作品は、本当にわかりくいというか、腑に落ちないし、何が言いたいのかよくわからないものが多い。
過剰なわかりやすさを求める現代人であれば、ハ? わけわかん。と言って即閉じられること必至な気もするが、こういう回りくどい悠長な話の価値を認めて味わえる人ではありたい、とは思う。
- 前の記事
- わかる?現代アート
- 次の記事
- クラシック批評こてんぱん
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。
関連記事
近代絵画史—ゴヤからモンドリアンまで (上)
2013/09/11 art migrated-from-shintaku.co
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」とは、SFの父とも呼ばれるジュー ...
デザインの20世紀
2014/08/04 art book, migrated-from-shintaku.co
またちょっと、アート関連の本を貪り読むかなという感じで、読んだ。 モダン〜現代ま ...