そば読本 旨いそばに出会うために (中公文庫編集部編/中央公論社)
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そばにもいろいろウンチクがあるのだなということがわかった。一応。
別に旨いそばを求めてどこかへ出かけてゆく気などさらさらないが、世の中には旨いそばというものに人生をかけている人だっているわけである。ははあ、なるほど。
少なくともぼくはそばのためには死ねないなあと思うのだが、一生懸命やっているという点だけは、そういう人たちにもきちんと敬意を払うべきであろう。
て、あ、はい、無理してちょっと書いてみたが、正直なところたいした感想はないので、本文より適当に紹介。
(むらくもそばについて)
熱いそばつゆの中に卵を割り入れ、ほんの少々蒸らしてからそばの上に汁ごとかけましたので、普通の月見そばのように満月にはならず、むら雲の間からかすかに月がのぞいているという風情になりました。
そば屋さんの中には△△庵と「庵」の字のつく名の多いことにお気づきでしょうか。話は十八世紀末、江戸時代にさかのぼります。江戸、浅草に極楽寺称往院という寺があり、その院内に道光庵という庵がありました。この庵主はそば打ちの名人で、評判が高まって門前市をなし、そば屋であるのか寺であるのかわからぬほどの繁盛ぶり。これにあやかろうと、江戸のそば屋は競って庵の字をつけ始めたといい、それが今に伝わっているわけです。
以上。
どうでもいいが、立ち食いそば屋とかのそばって、ほとんど小麦粉だからそばじゃないんだよね。2chのとあるスレッドでは、「そば風味うどん」とすべきだとか書いてあった。たとえば箱根そばはそば粉の割合が8:2。ほんと小麦粉ばっかりである。よく「そばで健康!動脈硬化予防!」などとうたっていたりするが、そもそものそば粉がほとんど入っていないのでは、まったく意味がないですし、詐欺っちゃあ詐欺である。
ちなみに、意外に富士そばは良心的で6:4だとのこと。なるべく「そばらしいもの」をお安く食べたいなら富士そばってことですかね。
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