無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則 (ディスカヴァー・トゥエンティワン/吉田潤喜)

書籍無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則(ディスカヴァー・トゥエンティワン/吉田潤喜)」の表紙画像

購入価格: Kindle Unlimited(0円)

評価:

この記事は約1分17秒で読めます

不勉強ながら、アメリカくんだりまで来ているくせに、この方のことを今の今まで存じ上げなかった。

冒頭で、幼少の時分に姉と戯れていて事故が起き片目を失明したというショッキングな下りがあるが、そのようなハンディをまったく感じさせないエネルギーがみなぎっている。

アメリカンドリームを実現した男として語られることが多いようだが、彼の性質からすれば、アメリカでなくても、どこでものし上がったろうと思う。魅力的な人物なんだろうとは思うが、しかし、特に勇気づけられたわけでもなければ、感銘を受けたわけでもない。終始真顔で淡々と読んだ

いつか松下幸之助の本なども読んだが、世界に冠たるリーダーになった人というのは、ビジネスの手法云々よりも、精神論を多く語る向きがある。人生、山あり谷ありで、最後に試されるのは心構えだということのなのかもしれない。

今日のことを明日に回したら、明日やるべきことは明後日に回ってしまう。そういうことが繰り返されると、人間はずるいもので、やるべきだったことをしらっと忘れて、どこかに放置してしまうようになる。

まあ、その通りではあるが、目新しいものでもない。

個人的にはビジネスの手法云々にあまり興味はないので、精神論を語る方が好みではある。とはいえ、優れた精神論は、聖書をはじめ、この世にごまんとある。では、この種の書物から何を学べるかと言えば、現代における生き方のナマの実例だろう。

では、そのナマの実例とやらが何の役に立つのかと言えば、うむ、と考え込まざるを得ない。こんな人もいるんだなあ、と、それだけである。それだけではあるのだが、忘れたころに何かの役に立つかもしれない。そもそも読書なんてのはその程度のものである。

     

ブログ一覧

  関連記事

贈与論

即物的な現代だからこそ、もらうこと・あげることの意味を再考する意義がある。金品の ...

上級国民/下級国民

言うまでもなく身分制度はすでに無いはずだが、しかし、人々のうらみつらみ、ねたみの ...

アマゾンが描く2022年の世界 すべての業界を震撼させる「ベゾスの大戦略」

衝撃的な本だった。アマゾンのベゾスすげえ。アリババもまた末恐ろしい。とんでもない ...

物語 シンガポールの歴史

なにはなくともシンガポールのことを知らねばと思い読んだ本。結果、素晴らしい本だっ ...

英語は「やさしく、たくさん」―中学レベルから始める「英語脳」の育て方

NHKのラジオ英会話でもお世話になっているが、この方はとても説明がうまい。うむ。