届く!刺さる!!売れる!!! キャッチコピーの極意 (弓削 徹/明日香出版社)

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タイトルだけ見れば情報商材ばりに煽っていて及び腰にならなくもないが、内容は至ってマトモで誠実である。何かを売る人でなくとも、自分の主張や思いをよりよく表現する方法としても有用だ。
言葉の力を忘れている
どこの会社にも「要するに」が口癖の人が一人はいる。要するにと言いながら、まったく要約できていない。世にあふれる駄文はそんな人の物言いに似ている。要約できないなら、素直に一言、「長くなりますが説明させてください」と言えばよろしい。
ハインツのケチャップはおいしさが濃いから、ビンからなかなか出てこない。
たった一言で、頭の中でイメージが広がる。人間を人間たらしめているのは、やはり言葉である。旨味が凝縮された濃厚なケチャップ。瓶をかち割ってでも舐め回したい。
キャッチコピーは内省から生まれる
数字ばかりを追いかけて、肝心の売り上げはから回る。そもそも商品の魅力、あるいは自分の強みがわかっていない。わかっていないのに、キャッチコピーっぽいものを作って、それっぽく付けておく。てめえにもよくわからないものが、他人にわかろうはずがない。
"携帯キャリアauの三太郎シリーズは、日本の英雄だから。これ、気づいていない人は多いようです。
素直に「へぇー」と思わされることも多々ある。
山を登れば下らなければならない
昨今は最速で1億円稼ぐなんていう下品なコピーが多い。しかし、本当に稼げたとして、その後はどうなるのだろう。運動力学だか慣性の法則だか、とりあえずはこの世の理として最速で転落するだけではなかろうか。
商品の売れ方を時系列でグラフにすると山型となり、左右対称になる傾向があります。つまり、発売後すぐに売れる商品は、飽きられるのも早い。売れるまでに時間がかかった商品は、市場から姿を消すまでの時間も長くかかるのです。
言葉はタダ
歯の浮くようなことを言う。ありがとうやご苦労さま、あるいは好きとか愛してるなんて言うのはタダである。何千回何万回言ってもタダである。にも関わらず、人はそれらの言葉を出し惜しみする。
キャッチコピーの技術とは、空中からお金をつかみとるスキルだ
キャッチコピーなんて言うと小賢しいテクニックのようだが、違う。単なる言葉である。言葉は人間であり、そこで重要なのは思いである。もっと言えば愛である。雑な言葉は響かない。丁寧に、真摯に、思いやりを持って言葉を紡ごう。ただそれだけのような気がする。
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