NFT解説本【補足動画付き】なぜ、デジタルアートが75億円で売れるのか? (足立明穂/Kindle出版(KDP))
購入価格: Kindle Unlimited(0円)
評価:
この記事は約1分23秒で読めます
最近やたらとよく聞くようになったNFTだが、まったく理解していなかったので、素直にいちから勉強することにした。
本書はそんな初心者にも優し過ぎるくらいに優しい。NFTの仕組みを知らなければNFT作品もクソもないので、これで遠くない将来、NFTを絡めて云々というアイデアが思いつけそうな気がする。
NFTは、何を可能にしたのでしょうか?いろいろな見方があるのですが、さまざまな権利を移動できるようにしたのではないでしょうか。絵画のオリジナルを所有する権利、コンサートで前から3列目の右から3番目に座る権利、アイドルと握手する権利……。これらの権利を、所有者から譲り受ける、つまり、権利が移動していく仕組みが出来上がったのです。
『実際に取引されるのはデジタル署名を意味する「非代替性トークン」(NFT)で、暗号資産(仮想通貨)を支える基盤技術のブロックチェーンでオンラインデータの所有者を証明する。』 (中略) NFTはコピーさせない技術ではありません。コピーがあっても、オリジナルがどれなのかを証明できるという技術です。リアルのアート作品でも、コピーは大量にされていて、美術の本に印刷されていたり、Tシャツや絵葉書になっていたりするでしょう。リアルは、明らかに品質(素材)が異なるのですが、デジタルの場合は、全く劣化しないので、オリジナルであることの証明が難しかったのです。それが、NFTを使うことで可能になったのですね。
アート作品などが、2次売買で売れた時もロイヤリティがアーティストに支払われるのを、追求権といいます。EU加盟国などでは、この追求権が定められていて、オークションなどで2次売買されても、アーティストに収益が発生します。残念ながら、日本では、追求権は採用されていないので、そのような仕組みがありません。
- 前の記事
- 話し方の知恵―こんなときどう話す
- 次の記事
- プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。
関連記事
アートの価値 マネー、パワー、ビューティー
2014/08/16 art book, migrated-from-shintaku.co
Amazonで安めだったので買ってみたら、ごく最近の新しい本だった。 アートは現 ...
横尾流現代美術―私の謎を解き明かす
2013/09/11 art migrated-from-shintaku.co
アメリカにおけるホームレスの夥しさの原因を求める中で、レーガノミクスにたどり着い ...
表現の現場―マチス、北斎、そしてタクボ
2014/12/16 art book, migrated-from-shintaku.co
副題が「マチス、北斎、そしてタクボ」って、どんだけすごい仕事してんだよと思ったが ...
アートは資本主義の行方を予言する
2015/12/31 art book, migrated-from-shintaku.co
アーティスト必読の書。これまで相当にアート関連の書籍を読み漁ってきた自負があるが ...