認知症世界の歩き方 (ライツ社 筧 裕介 (著), 樋口直美 (監修), 認知症未来共創ハブほか (監修)/ライツ社)

書籍認知症世界の歩き方(ライツ社 筧 裕介  (著), 樋口直美 (監修), 認知症未来共創ハブほか (監修)/ライツ社)」の表紙画像

購入価格:1881

評価:

この記事は約1分7秒で読めます

いつか自分の親か、あるいは自分自身に来るかもしれない「状態」の時のために。

通常ではとうてい思いつかない感覚世界の数々に、非常に学ぶものがあった。「そういうものなのだ」と知っているだけで、理解するだけで、楽になることがこの世には多い。

「会社に向かっていた自分」そのものを忘れる
「降りる場所」だけでなく、そもそも「会社に向かっていたこと自体」を忘れていた。これが、記憶障害の特徴です。たとえば、「3月3日18時〜友人と食事をする」と約束した。しかし、その日は朝から仕事で忙しく、19時に友人からの電話で約束したことを思い出す。これは「もの忘れ」です。

冷蔵庫に何が入っているのかわからなくなる理由
・パソコンのフォルダ内のファイルがイメージできない
・閉めた途端に冷蔵庫の中身がわからなくなる。
・扉の向こうが何の部屋かわからない。
・食器棚の中に何が入っているか想像できない
実は、これらはすべて同じ理由によるものです。フォルダも、冷蔵庫も、扉も食器棚も、開ければ中にあるものを認識できますが、閉じて見えなくなった途端に、存在しないものになってしまうのです。

便座の場所がわかりにくい
床も便器も白いと便器の立体感が感じられず、座る場所がわからない。手で触って確かめないと床に座ってしまいそうになる。便座も便器と同じ色だと、上下どちらにあるのかわからない。

     

ブログ一覧

  関連記事

マネジャーの最も大切な仕事――95%の人が見過ごす「小さな進捗」の力

つい最近まで、働いてもらっているスタッフやパートナーの気持ちなど考えてもみなかっ ...

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

いかにも分厚い本であるが、ページをめくるごとに発見の連続で、すらすらと読めしまう ...

実録 ドラッグ・リポート

大学の時分からドラッグにはなみなみならぬ興味があるので、非常におもしろく読めた。 ...

〈問い〉から始めるアート思考

門外漢にも非常にわかりやすく書かれており、好感の持てる一冊。 アートとは? アー ...

美術館の誕生―美は誰のものか

あらためて、月に一冊くらいは美術関連の本を読むことを必須にしようと思い、その取り ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.