〈問い〉から始めるアート思考 (吉井 仁実/光文社)

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門外漢にも非常にわかりやすく書かれており、好感の持てる一冊。

アートとは? アーティストとは? というしばしばアート界隈で議論になるトピックに対し明快な意見(答えに近いのではないかと思う)が述べられており、なるほどなと、今更ながらアーティストとしての自分を再認識させられた。

アート関連の書籍はかなり読んできた方だと思うが、本書で初めて「ジェネリックアーティスト」という言葉を知る。言い得て妙な表現で、無数のジェネリックアーティストが思い浮かんでしまう。

「ジェネリックアーティスト」という言葉をご存じでしょうか。「ジェネリック」という言葉はいろいろな分野で使われているようですが、近年、アートの分野でもよく耳にします。このジェネリックアーティストの作品の特徴は、有名なアーティストの作品の雰囲気と似ているところです。例えば、奈良美智さんの作風に似ているアーティストがいるのですが、その作品がセカンダリーマーケットなどで人気だったりします。

私は、アートには社会に向けられた「問い」とアーティストの「作りたいから作る」という意志が不可欠だと思っています。クライアントワークの作品にはこの「問い」と「意志」を込めることができません。この違いが、アートとデザインを画す一線だと思っています。

アートのように深く感じさせて考えさせるものが世の中で少なくなっているような気がするのですが、イノベーションを生み出すのは「問題解決」からではなく、「問い」なのではないかと思うのです。

     

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