あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか (仲山進也/宣伝会議)
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本、ビール、風呂敷、洗剤など、ネットでモノを売る店の成功事例がさまざま取り上げられている。業種は違えど、ネットでモノを売るという点においてはみな同じ。誰でもネットを通して何がしかのお金を得ようとする者であれば参考になる一冊。
銭ゲバは稼げない
どんな商材であれ、ネット販売、通信販売は飽和状態で、過当競争がもはや普通の状態であろう。そこで、従来のような「とにかく儲ける!」というようなスタンスは、その欲望エネルギーに反して結果は芳しくないように見える。
「ほしいものが、ほしいわ。」の時代
ご存知、1988年西武百貨店の広告のキャッチフレーズである。あれから30年。その流れは強まりこそすれ、弱まる気配はない。そう、アレがない、コレがないで困っている人は、もはや先進国には存在しない。現代世界では、なんであれ、みな「余計なこと」にお金を使う他ない。ほとんどすべてのものは、あってもいいし、なくてもいい。そこで「買って買って買って」というような姿勢は、非常にうるさく、鬱陶しい。
モノよりも思いを買いたい
AではなくBで買う理由はなんだろうか。Cでは二度と買いたくないけど、Dでは一生リピートしたいと思うのはなぜだろうか。最新のテクノロジー、電化製品でさえ、どのブランドの品質・クオリティも横並びで、違いと言えばイメージくらいのものでしかない。どこでも買うのも同じなら、気分のいいところで買いたい。どうやれば気分よく買ってもらえるか。アクセスの増えた減った、クリックの多い少ないなんて数字云々よりも、フォーカスすべきは、いかに人の気持ちに沿うことができるかというアナログな、にんげんの情緒。
まとめ
目から鼻に抜けるような人物よりも、泥臭い人のところに人が集まる時代。そんな気がする。
海外展開は「外国へ戦いに行くこと」ではない
鼻息荒く、戦って、勝って、負けてって、なんかもう、いろいろ違うのかもしれない。
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