お笑い北朝鮮 (伊藤輝夫/コスモの本)

書籍お笑い北朝鮮(伊藤輝夫/コスモの本)」の表紙画像

購入価格:251

評価:

この記事は約1分4秒で読めます

先日読了の「韓国のイメージ」に紹介されていて、タイトルにインパクトにやられてAmazonで注文した本。

Amazonでの評価はやたら高かったのだが、そんなにいい内容かな、という、気がする。

そう感じてしまうのはたぶん、Amazonでの評価コメントでも書かれていたが、この本が出版されたのは1993年で、まだ拉致問題が明るみに出ていなかった時代。それに、日本にミサイルを打ってくるようなこともまだなかった時代。

だからこそおかしな国だなと呑気に笑えたのだが、今となっては笑えない、と。

でまあ、作者の伊藤輝夫ことテリー伊藤いわく、北朝鮮とは「男が好きな女を部屋に閉じ込めて、どうだ、俺が一番だろう、といい続けている状態」だと。

金正日も死んでしまったが、生前、国民への教育=洗脳としての、金正日を讃える物語の数々は半端ではない。

金正日初期はある日、大同江(テドン、都心を南北に走る大きな川)でダイナマイトを仕掛けていて魚を採っている光景を見て、「これでは人民がびっくりしてしまう」とつぶやいた。

書記は父の金日成主席にこのことを話し、それから大同江で爆薬による漁獲は禁止された。

魚をダイナマイトで採れなくなった人民も、金正日書記の優しい心に言葉もなく、ここでも感涙にむせび泣くのだった……。

マンセー、マンセー。

     

ブログ一覧

  関連記事

失敗しないさし木・つぎ木・とり木

新シリーズのための参考書として、読んだ。

不法移民とトランプの闘い 1100万人が潜む見えないアメリカ

不法移民」と聞くと単純に悪しかイメージできないが、それがとてつもなく複雑で善悪二 ...

99・9%は仮説~思いこみで判断しないための考え方~

この世で一生懸命論じられている何もかもが、「いま現在はとりあえずそのように信じら ...

三島由紀夫―剣と寒紅

興味深く読めた。賛否はあるようだが、「書くとはどういうことか」を改めて考えさせら ...

少年と空腹 - 貧乏食の自叙伝

私にとって赤瀬川氏はハイレッド・センターのレッドの人でしかないのだが、文才もまた ...