美について (今道友信/講談社)

購入価格: 不明

評価:

この記事は約1分45秒で読めます

こんな本を読んでおいていまさら言うのもなんだが、美についてなんて語るもんじゃないなあと思う。

語れば語るほど、なんか薄っぺらいというか、生活とは全然関係ない空論のように感じられる。

という前提で、いくつか気になったところを。

動物園のライオンを見ることは、ほんとうに本物を見たということになるのか。たとえは、ギリシャの古代彫刻を"現代を生きる我々"が見ることは、本当に根本的な観賞となっているのか。(製作された当時とは、その作品の意味や状況が絶対的に違ってしまっている)

とかいうような、美についての問題がいろいろと、悪く言えばだらだらと書きつらねられている。

美についての自己言及を繰り広げている現代美術ではあるが、具体的な作品や、作品同士の関係や、そういうことを点と点を結んで線を、そして浮かび上がる何かしらを語ることでしか、美はうまく語れないような気がする。って、よくわからんわ。

記事カテゴリー: art
     

ブログ一覧

  関連記事

絵画の二十世紀  マチスからジャコメッティまで

大量生産、大量販売、大量消費の時代の終焉し、個々人が網の目のようにつながって商売 ...

芸術実行犯

ホームレスの老後について考えていて、ふと、老後自体あるわけないだろうと、「ホーム ...

近代絵画史 ゴヤからモンドリアンまで (下)

妹の夫の父親が本書の著書であるため、もったいなくもご本人から直接いただいたありが ...

ニューヨーク現代美術 1960~1988

とりあえず、上部に細々とした時系列の出来事、下部に本編という、上下に分かれた構成 ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.