アメリカの歴史―テーマで読む多文化社会の夢と現実 (有賀 夏紀 (編集), 油井 大三郎 (編集)/有斐閣)

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教科書としても使われているらしく、全体として固い。しかし内容もまた手堅い。「おおスザンナ」の作曲家フォスターは南部には一度も行ったことがないのに、ルイジアナやケンタッキーの風景をノスタルジックに歌ったということなど、豆知識としても。

以下の「雇われること、自立すること」という章の導入文など、考えさせられる部分も多い。

『19世紀の資本主義発展は、「階級のない社会」という理念を切り崩し、他人に雇われて働かなければ飢えてしまう人々を生み出していった。この理念と現実との両立を図ったのが成功倫理である。アメリカは「機会の国」であり、貧しさは努力をすれば逃れられる一時的な状態である。また、誰もが平等な社会とは誰も重要ではない社会でもあり、アメリカでは成功し富を獲得し、人から尊敬されることがとくに重要になる』

     

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とりあえず読んだとしか言いようがない。

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