50代から上手に生きる人ムダに生きる人―「徒然草」に学ぶ後悔しない人生 (清水 義範/三笠書房)

購入価格: 家にあった(0円)
評価:
この記事は約1分21秒で読めます
実家に転がっていたので読んでみた。おもしろくなくはないが、全編を通して当たり前のことを言っているようにしか感じられない。
この本をタイトル通りの50も過ぎた人が読んで、「なるほど!」と感激するとしたら、今まで何やってたんだという感じである。
個人的には、もっともムダな生き方とは、周囲の評価や将来の心配ばかりをして、いま現在の己の欲望に素直に従わないことだろうと思う。
時と共に世の中は変化する。良い方に変化するのか、悪い方に変化するのか一概には言えない。おそらく、そのどちらでもあるのだろう。しかし、老人には悪い方に変化しているように思えてしまうのだ。その理由は二つあって、一つは、新しいことが頭に入らない、身につかない、つまりついていけないのであり、だんだん生きにくくなるからだ。 (中略) もう一つの理由は、昔は自分が若かったからだ。がんばりもきき、社会の中心にいてバリバリ世の中を動かしている充実感が味わえ、疲れなかった。今はもうそういうことができなくなったのでおもしろくなくてたまらないのである。
死んだ人がものをたくさん残すのは、普通には、ムナしいだけなのである。普通でないケースとはどういう時かというと、なんらかの方法で残ったものを千年保存できたら、その時はかなり価値のあることになる。千年前のものがそっくり残っているのなら、集めたエロ本でさえ宝物であろう。
人間も五十歳にもなったら、自分が何をしたいのか知っていなければ愚かすぎるというものなのだ。それでもまだ、私は仕事が生きがいだ、なんて言ってますか。仕事はあなたが選んでしていることではなく、与えられてしていることなのだ。そして、やがて与えられなくなるのだ。
出版社・編集者の皆様へ──商業出版のパートナーを探しています
*本ブログの連載記事「アメリカでホームレスとアートかハンバーガー」は、商業出版を前提に書き下ろしたものです。現在、出版してくださる出版社様を募集しております。ご興味をお持ちの方は、info@tomonishintaku.com までお気軽にご連絡ください。ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づくノンフィクション的なエッセイを執筆。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。英語の純粋な日記。呆れるほど普通なので、新宅に興味がない人は読む必要なし。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。日々の出来事や、思ったこと感じたことを台本・編集なしで吐露。毎日更新。
関連記事
これからの世界をつくる仲間たちへ
2018/08/26 book-review book, migrated-from-shintaku.co
初めてこの方の著書を読んだが、なるほど、面白い。今後のヒントになることが多々あっ ...
愛はなぜ終わるのか—結婚・不倫・離婚の自然史
2013/05/29 book-review migrated-from-shintaku.co
福沢諭吉の「福翁自伝」を読むと、オランダ語を通じて科学から政治まで、あらゆること ...
夜明けの街で
2013/10/31 book-review book, migrated-from-shintaku.co
なにはなくともネタバレ注意と書くべきなのだろうが、個人的には、ネタがバレても、な ...
新型肺炎 感染爆発と中国の真実 中国五千年の疫病史が物語るパンデミック
2020/03/31 book-review migrated-from-shintaku.co
何故いつも中国から病が発生するのかと思っていたのが腑に落ちた。ヘイト的な偏見を排 ...
鏡の国のアリス
2014/03/30 book-review book, migrated-from-shintaku.co
とあるコラムで一文が紹介されていて、妙に意味深だったので読んでみた、が、それほど ...