秀吉の経済感覚 経済を武器とした天下人 (脇田修/中央公論社)

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歴史ものが好きな人には勧めなくもないが、どうもおもしろくない。

秀吉は経済感覚に優れた政策をたくさん行って、だから大阪をはじめとして急激に発展したんたけど、それが行きすぎて滅んだんだよ、というようなお話。

以下、かろうじて興味深かったところをご紹介。

・信長も秀吉も、家に成人男子がいるかいないかで「本家」と「後家」を分けていた。

・士農工商があるが、大きく分けると「領主、百姓、町人」の三身分と、「えた、非人」の身分があった。これらの枠組みはそれなりの流動性を持っていたが、えた非人とされた人々は身分的にがっちりと把握され、これが被差別部落の本格的な成立となった。

つまり秀吉の政治が現代にまでおよぶ差別に苦しむ人々を生み出す重要な条件をつくることになった。

・城下町にはさまざまな優遇政策が設けられていた。というのも、城下町には領主の居城があるので、戦火にかかる可能性が高かったので人が住みたがらなかったのである。

どれほど危険かというと、敵が攻めてきたときには城下に火を放つのが普通の戦法で、それどころか、城の方も敵に攻められて籠城するときには、敵の障壁とならないために城下を焼き払うことが多かったという。

なんか暴れん坊将軍のイメージで城下町は安全で呑気なところだとばかり思っていたが、どうもそんなわけではないらしい。ちょっとだけ目から鱗。

     

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