結婚論 (小原國芳/玉川大学出版部)

書籍結婚論(小原國芳/玉川大学出版部)」の表紙画像

購入価格: Kindle Unlimited(0円)

評価:

この記事は約2分30秒で読めます

達人という言葉にはどこか職人的なイメージがある。しかし「サービス」という無形のものを提供する達人となると、その人の生きざまのようなものがより強く立ち上がってくる。

これから先、いよいよモノが売れなくなると同時に、ますますサービスが重視されることを考えると、新しい偉人伝の形とも受け取れそうだ。

これはサービス業のプロたちの話です。でも、全体を通してみると、ここに書かれているのは都市なんです。モノ作りの職人さんたちは山奥でもひとりで仕事をすることができます。けれど、こうしたサービス業の人たちって人が大勢集まる都市空間でないと存在できないでしょう。サービス業のプロを描くということは都市を描く、都市に住む人たちのセンスを表現することだと思いました。

昭和の終わりから平成にかけてのバブル経済は都会の銭湯を淘汰した。銭湯を地上げすれば、まわりの商店や内風呂のない老朽アパートも一挙に落とせると考えた地上げ屋たちは都心の風呂屋を重点攻撃目標にし、札束で顔をひっぱたいて歩いた。

昭和41年の6月末、日本興行史上に残る大きなコンサートが日本武道館で開かれた。協同企画(当時、現キョードー東京)の代表、永島達司がリバプールからビートルズを呼んできたのだ。タレントが日本武道館をコンサート会場とするのも初めてなら、チケット販売を抽選にしたのも日本初。「一タレントの警備を公共機関である警察がやるとは何事か」と国会で論議が交わされたのも初めてなら、首都高速を封鎖して芸能人を送迎したのも空前絶後のことだった。

「電報」と言って玄関を開けさせ、突然、強盗に変身するという、通称「電報強盗」が出現。配達員たちは自分たちには何の罪もなくとも、意気消沈してしまった。督促のための電報は昭和58年、消費者金融を規制する法律が施行されてからぐっと減ってしまった。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  関連記事

文系と理系はなぜ分かれたのか

同僚に借りた本。今の自分の関心ではなく、あまり刺さらなかったが、「儲かる理系・儲 ...

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語

とてつもなく興味深い本。岡倉天心のかっこよさ。必読である。

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!

児童書扱いになる本だが大人が読んでも十分おもしろい。自分はKindle Unli ...

知ろう 食べよう 世界の米

興味深い本だった。お米の話。

勝手に生きろ!

私はジェンダー論が苦手だ。なぜなら面倒くさいから。男は男らしくすればいいのだし、 ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.