『古事記』の謎―神話が語る日本秘史 (邦光 史郎/祥伝社)

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人の数だけ騙しの手口がある。サプリメント、老人介護、リフォーム、習い事、職業斡旋。まさに全方位的に危険が満ちていて、生きるのが嫌になってくる。しかし、それでも生きていかなければならない。

悪い人は少ない

世の中、どこまで行っても善人の方が多いと、私は思う。なにより疑えばきりがないし、疲れるだけだ。それならいっそ騙されてもいいやと諦めて、素直に信じてしまった方が、みんな大好きコスパとしてはよほどいいのではなかろうか。

「けなして、褒める」「褒めて、けなす」 これはヤクザが、「自分の女を手なずける」手法と一緒です。まず最初に、暴力をふるったり罵倒して、怖いところを見せつける。その後、これ以上ないというくらい、優しく優しく接する。このギャップに女性は惑わされ、逃れられなくなってしまうのです。

北九州一家殺人事件や尼崎事件でも、主犯のやり口はまさにこれである。よく恋愛にはギャップが大切だなんていうけれど、裏表のない平凡な彼や彼女にときめいておくのが吉である。

騙されないと思っている人

自分だけは大丈夫だと思っている人がいる。心理学ではこれを正常性バイアスという。自分だけ永遠に生きられるような気がしてしまうのと一緒で、遅かれ早かれ、あなたも必ずいつか死ぬ。

人間、欲しい物を目の前にすると、どうしても冷静な判断ができなくなります。それを正してくれるのは「時」です。一万円の買い物は、一晩考えてから。十万円の買い物は、十晩考えてから。百万円の買い物は、百晩考えてから。三百万円の買い物は、三百晩考えてから決めるくらいで、ちょうどいいと思います。

いや、全然、ちょうどよくはない。

確率の話をしよう

人生はすべて確率の問題に収斂する。車に乗る回数が多ければ多いほど事故に遭う確率が高まるのと同様、他人と接触することが多い人ほど、騙される確率もまた高くなる。よって、究極の防御方法は金輪際一切いかなる人とも付き合わないことである。

しかし、おそらくほとんどの人はそんなことできっこないだろうから、思い切りよく諦めるしかない。大丈夫。人生は騙されても、騙されなくても、たいしたものではない。心配ない。どうせ死ぬ。あの世まで追いかけてくるような人はいない。ここはひとつ、安心して逝こう。

私が引っかかったネットワーク商法は、現時点において、あくまで合法的なものです。したがって、非難するには当たらないのかもしれません。でも社会的、道義的にはどうなんでしょうか。

道徳や倫理がないから詐欺師をやっている。八百屋で魚は買えない。

     

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