デカメロン物語 (ボッカチオ (著), 野上 素一/社会思想社)
購入価格:357円
評価:
この記事は約1分52秒で読めます
放送大学で部分的に紹介され、興味がわいて読んでみた。絵本のような、昔話のような、単純で痛快な小話の数々が実におもしろい。それにしても、西洋は神の存在なくして成立し得ないのだろう、という感じで、生活のそここに神が居る。 日本人からすると考えられない、神への意識である。
追記
先日、オンライン英会話で「quarantine」という単語について先生が調べてくれて、これは「14世紀にヨーロッパでペストが大流行したとき、感染した地域から来た船は、イタリアのベネチア入港に際し、40日間の海上での停泊が求められた」ことに由来すると教えてくれた。
この単語はもともとイタリア語で「40日間」という意味だそうだが、音としてはquarter(4分の1)に通じている。
で、その流れで私はこのデカメロンを思い出して言及したのだが、通じなかった。あるいはデカメロンというのは邦訳で通じないのかと思ったが、英語でも「The Decameron」で同じであった。
そうか、デカメロン自体を知らなかったのかと理解した。原爆を知らない先生もいたりして、ものを知らない人は案外ざらにいるものだ。
- 前の記事
- シミュレーショニズム
- 次の記事
- マホメット―ユダヤ人との抗争
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
関連記事
スペイン語のすすめ
2021/10/07 book-review book, migrated-from-shintaku.co
講談社の「○○語のすすめ」シリーズをさまざま読み漁っているのだが、入門の入門とし ...
キリストの身体―血と肉と愛の傷
2017/07/07 book-review book, migrated-from-shintaku.co, religion
人々どれだけキリストなる存在に拘泥してきたかが嫌というほどわかる。興味深いことこ ...
蟹工船・党生活者
2012/12/13 book-review migrated-from-shintaku.co
予想以上におもしろかった。 小説は滅多に読まないのだが——ぼくが読書に求めている ...
関谷英里子の たった3文でOK! ビジネスパーソンの英文メール術
2018/03/10 book-review book, english, migrated-from-shintaku.co
コピペでそのまま使える感じではあるが、ちゃんと覚えて血肉としなければ意味がない。
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学
2014/05/21 book-review book, migrated-from-shintaku.co
牛丼の勉強として買ったが、予想以上の幅と濃度。【客から認めてもらえないこだわりに ...