デカメロン物語 (ボッカチオ (著), 野上 素一/社会思想社)
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評価:
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放送大学で部分的に紹介され、興味がわいて読んでみた。絵本のような、昔話のような、単純で痛快な小話の数々が実におもしろい。それにしても、西洋は神の存在なくして成立し得ないのだろう、という感じで、生活のそここに神が居る。 日本人からすると考えられない、神への意識である。
追記
先日、オンライン英会話で「quarantine」という単語について先生が調べてくれて、これは「14世紀にヨーロッパでペストが大流行したとき、感染した地域から来た船は、イタリアのベネチア入港に際し、40日間の海上での停泊が求められた」ことに由来すると教えてくれた。
この単語はもともとイタリア語で「40日間」という意味だそうだが、音としてはquarter(4分の1)に通じている。
で、その流れで私はこのデカメロンを思い出して言及したのだが、通じなかった。あるいはデカメロンというのは邦訳で通じないのかと思ったが、英語でも「The Decameron」で同じであった。
そうか、デカメロン自体を知らなかったのかと理解した。原爆を知らない先生もいたりして、ものを知らない人は案外ざらにいるものだ。
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