コーラン 上・中・下 (/岩波書店)
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実に勢いのある翻訳と、要所要所にある解説がとてもよい。しかしイスラム教自らユダヤ教とキリスト教は姉妹宗教であると名乗っているとは知らなかった。上中下とあるので、次は中を読む。
コーランがマホメットの神がかり状態(語弊を恐れずに言えばイタコ状態)で書かれた書物というのはよく知られている。しかし開祖がその手の力(さらに語弊を恐れずに言えば手法、やり口、戦略)で始まった宗教は世界にごまんとあるが、なぜイスラームに限ってはここまで拡がり、また続いているのだろうかという疑問が大きい。それはともかく、聖書で馴染み深い人物がしょっちゅう出てくるので、キリスト教とイスラームとは本当に姉妹宗教なのだなあ、とも。次はようやくで最後の下巻を読む。
上・中・下とコーラン読了。一部のイスラム過激派のイメージのために、漠然と危険な書物だと思われがちだが、少なくとも通読すればそのような浅薄な思い込みは取り払われるように思う。
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