酒は人の上に人を造らず (吉田 類/中央公論新社)

購入価格:487円
評価:
この記事は約1分43秒で読めます
珍しくドッグイヤーもふせんのひとつも付けることなく読了。
著者の吉田類は、テレビ番組の酒場放浪記で毎回あまりにも楽しそうに酒を飲む。それで私は好感を持っていたのだが、氏の文章を読むのは始めてであった。
思うのは、文章の巧拙よりも、番組同様、酒ばかり呑んでいるのに、どうして酒臭くないということだ。決して上品というわけではないにも関わらず、それこそ酒を飲む才能というものがあるのかもしれない。
願わくば吉田類の後継になりたいと、真剣に思う。
「野焼」のシロを食した時、あまりの旨さゆえ、その食感の表現に戸惑った。特に弾力のある噛みごたえと、ツルツルでミルキーな舌触りは喩えようがなかった。ところが、最近ひょんなことでベルギー産の生チョコレートを口中に放り込み、それが溶け始めた途端、「野焼」のシロの食感が蘇った。味覚の優劣の決定に、食感は大きな決め手となっていそうな気がする。
出版社・編集者の皆様へ──商業出版のパートナーを探しています
*本ブログの連載記事「アメリカでホームレスとアートかハンバーガー」は、商業出版を前提に書き下ろしたものです。現在、出版してくださる出版社様を募集しております。ご興味をお持ちの方は、info@tomonishintaku.com までお気軽にご連絡ください。ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んでも一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。日々の出来事や、思ったこと感じたことをとりとめもなく吐露。死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
関連記事
「日本文化論」の変容―戦後日本の文化とアイデンティティー
2016/10/30 book-review book, migrated-from-shintaku.co
読書会の課題本でした。昨日の読書会は異様な盛り上がりで楽しかったです。以上。
地下芸人
2020/12/01 book-review book, migrated-from-shintaku.co
なにはなくともネタバレ注意と書くべきなのだろうが、個人的には、ネタがバレても、な ...
あなたのアクセスはいつも誰かに見られている
2018/02/16 book-review book, migrated-from-shintaku.co
賃労働の一助とすべく読んだ。まあ、興味深かったが、心からの興味関心ではなく、いわ ...
ヒーローを待っていても世界は変わらない
2012/10/31 book-review migrated-from-shintaku.co
友達に薦められてアマゾンで新品で購入して読んだが、確かになかなか面白かった。 著 ...