残虐の民族史 (柳内 伸作/アドレナライズ)

書籍残虐の民族史(柳内 伸作/アドレナライズ)」の表紙画像

購入価格:495

評価:

この記事は約2分59秒で読めます

とにもかくにもグロ注意の本書であるが、どれもこれも、まぎれもなく、われわれと同じホモ・サピエンスが行った鬼畜の所業。人間に生まれた時点で罪深いという他ない。

慶長2年(1597年)1月からの第二次侵攻は、朝鮮国土の疲弊と、民衆の日本軍に対するゲリラ戦によって悲惨な様相を呈した。日本軍は、道端や家屋の前で命乞いする朝鮮の民たちを兵士、農民、男女の区別なく片っ端から斬り殺し、幼児まで殺して、その鼻を削いで残らず本国に送った。秀吉はその鼻の数をいちいち点検しては喜びに浸っていた。そして、首級に代わって鼻の数に応じて感状や恩賞が授けられた。

無数の塩漬けの鼻 現代人からすれば、鼻の山を眺めて悦に入っている姿は鬼気迫るものがあろうが、当時の日本の武家社会では、自分の夫が戦場で刈ってきた生首に、見栄えをよくするために妻が化粧を施すのは日常的に行なわれていたことだった。生首や鼻が、領土や黄金の恩賞につながるのだから、残虐だとか不気味だとか言っている暇はなかったのである。 (中略) 日本に送られた無数の朝鮮人の鼻は、京都・阿弥陀ケ峰(東山区)の山麓に堆く積み上げられた後、埋葬された。埋葬されたのはほとんどが鼻であったにもかかわらず、なぜか「耳塚」と言われ、その名残が豊國神社前の耳の供養塔なのである。

古代ローマ帝国では、ほかに例を見ない手のこんだ処刑方法が実施されたことはすでに見てきたとおりであるが、次に見るのはとりわけ奇怪な処刑方法である。 殺したロバの内臓を抜き取って、空洞化した胴体の中に全裸にした娘を埋め込み、首だけ外に出すようにする。そして、外に引きずっていって天火に干すのである。真夏や南国の強烈な太陽光線を浴びたロバの体の中は蒸し焼きの状態になり、腐敗し悪臭を放つ。まず、渇きが娘を苛む。やがてロバの腐敗が進み、ウジが発生する。無数のウジが娘の体のあらゆるところに入り込む。責めは始まったばかりで、ついには彼女の体まで腐敗が始まる。苦しさのあまり舌をかんで自殺しようとしても、猿ぐつわを厳重にされていればそれもかなわぬ。ハゲタカがこれを見つけて、群がってロバの死体をむしり取り、まだ生きている娘の体まで啄んで、娘は果てしない苦痛の末に死に至るのである。

『旧約聖書』申命記には、「女は男の着物を着てはならない。男は女の着物を着てはならない。あなたの神、主はそのような事をする者を忌みきらわれるからである」という異装禁止の言葉がある。これを根拠に、女性の男装は魔女のしるしとされていたようだ)。

スターリンはかつて、「人間がいるからこそ、問題がある。人間がいなければ、何も問題はない」と率直に述べた。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

  関連記事

銃・病原菌・鉄(上)1万3000年にわたる人類史の謎

この本のエッセンスは『ヨーロッパ人が持ち込んだ病原菌の犠牲になったアメリカ先住民 ...

旺文社ハイトップ英和辞典

「旺文社ハイトップ英和辞典」を読んだ。辞書のコスパは最高。カタカナでの発音表記が ...

カラー版 ベトナム 戦争と平和

アメリカについて知るなら、ベトナム戦争は外せないだろうと手に取った。知っていたの ...