現代アート、超入門! (藤田令伊/集英社)
購入価格:620円
評価:
この記事は約1分44秒で読めます
一般人の目線で現代アートを解説したいと最初にうたっているが、確かにその通りの内容である。
一般人がまずわからない、「この作品はいったい何なの?」という問いに寄り添い、丁寧に解説されている。
簡潔に言うと、よい本である。現代アートに触れてみたいなという気持ちが少しでもある人ならば、一度は目を通しておいて損はない。
ひとつ、いちばんよかった箇所をご紹介。
ネルソン・グッドマンという人物がいる。この人は面白いことを述べていて、彼は『アートとは何かでは、もはやない。「いつアートか?」だ
というのである。
美術とは古来より、その作品の形状や価値が永続することをその大きな柱として成り立ってきた。しかし、生成、消滅、その間にある揺らぎ、それらをすべて含んだ上でアートだと、そういうわけだとぼくは解釈した。
確かに、アートはなんでもありの現代であり、それが現代アートであるのだろう。
大好きだ。
- 前の記事
- パパラギ はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集
- 次の記事
- 名著12篇に学ぶ中国古典の人間学
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
関連記事
新装版 ミュージアムの思想
2018/09/29 art book, migrated-from-shintaku.co
良書、だがすでに絶版。そのためくそ高い。私はヤフオクで見つけて5000円ほどで買 ...