今日、派遣をクビになった 15人の底辺労働者の実態 (増田 明利/彩図社)

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無職、ホームレス、それらは怠慢を原因とされることが多い。特に昨今の自己責任論によれば、それはあなたのせいで、社会のせいではない。

もともと私はそのような論に反感を持っているが、本書を読んでその思いを新たにした。世の中にはいろんな人がいる。要領がよく、仕事ができる人ばかりではない。運が悪いとしかいいようのない人もごまんといる。

それを単純に「てめえのせい」で片付けることは、未来の自分や家族、知人友人の誰かの首を締めることになるだろうと思う。

宮澤さんは28歳という若さからか中高年者のような切迫感が感じられないのだ。服装はそこそこ小奇麗でやつれた様子もない。使っている携帯電話は最新機種で月1万円も料金を払っているそうだ。タバコは350円もするパーラメントのロングサイズ。本当に生活困窮者だったらこんな贅沢はしないと思うのだが……。

上記のように感じる気持ちはわからないでもないが、私はそれを是としない。それなら、身分相当に、悲しく哀れに見えるように演じればいいのかという話である。

     

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