描く・見る・知る・画材を選ぶ 水彩ハンドブック (出口雄大/グラフィック社)

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アクリルから透明水彩に画材を変えようと思い立ち、まずは基本から入る性格のために手に取った本。新品で購入。

なかなかわかりやすくてよい。だいたいアクリルと似ているようなところもあるのでそれほど驚きはないが、ひとつ、ソルト(塩)という技法を初めて知った。

塗った色が乾かないうちに食卓塩を振ると、独特のにじみができるそうである。

ただ、技法は本書の3分の1程度で、あとは専門用語の解説であるので、絵に関する基本的事項の辞書として読んだほうがいいのかもしれない。

以下、なんとなくいいなと思ったところを拾い書き。

(エミール・ノルデの言葉)

それが心の内のものであれ、生活上のものであれ、不幸を知らぬ者は、実りある創作を行うことはできないのだ。

(エンコースティック/密蝋画は紀元一世紀頃つまり二千年前からある絵画技法)

現代においてもっとも有名なエンコースティックの使い手はネオダダおよひポップ・アートの先駆者であるジャスパー・ジョーンズであろう。標的やアメリカ国旗、地図といったそれ自体記号的である対象を、古代技法を用いて描いたところに作家特有のアイロニーを感じる。

※あ〜なるほどと思ったものの、いまいちはっきりとどう皮肉なのかがわからない。誰かわかる人は教えてください。

アマチュアの語源はラテン語のamator=アマートル(愛する人という意味)で、愛好家ということになる。

以上。

わたしはアマチュアかプロフェッショナルか、なんていうことをよく考えるが、愛好家なんて呼び名でだけは絶対に呼ばれたくない、という気持ちだけははっきりしている。

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なんともタイトルが恥ずかしいのだが、まあ、読んで損はない。