サウンド・エシックス—これからの「音楽文化論」入門 (小沼 純一/平凡社)

購入価格:78円
評価:
この記事は約1分14秒で読めます
しっかり読んでおきながら言うのもあれだが、個人的には、お手軽なものは教養ではない。とりあえず思うのは、単なる博識や物知りと教養は違う。真の教養とは、たぶん、それプラス道徳や高潔さがからんだところにある。
プラトンの洞窟の比喩 「人間は、地下にある洞窟のような場所に住んでいると考えればいい。その洞窟は、入り口の奥行きが長く、そこから光が、洞窟の幅いっぱいに奥まで差し込んでいる。そこに住む人々は、子どものころから足と首を縛られて固定されており、縛られているため頭を左右に動かせず、正面しか見ることができない」
プラシーボ効果ほど解明されていないが、それに劣らず強力なのがノシーボ効果だ。人は、この薬を飲むと深刻な副作用が出ますよと言われると、医学的には何の理由もないのに、そうした副作用を感じることが多い。例えば、ある研究によると、実験で参加者に、これは吐き気を催す薬だと告げて砂糖の錠剤を与えたところ、その後、被験者の80%が実際に胃の内容物を吐き始めたという。また別の研究では、自分は心臓発作で死ぬと思い込んでいる女性は、病歴がまったく同じでも、心臓発作で死ぬとは思っていない女性と比べ、心臓発作で死ぬ確率が四倍高いことが明らかになった。具合が悪いと思っていると本当に具合が悪くなることもあるのだ。
神の存在証明について。
(ⅰ)神は最高完全者である。(定義) (ⅱ)存在することは、存在しないことよりも完全性が大きい。 (ⅲ)もし神が存在しないならば、神は存在という完全性を有しないことになる。(ⅱより) (ⅳ)ゆえに神は存在する。(ⅰとⅱより)
- 前の記事
- 現代美術コテンパン
- 次の記事
- 必ずわかる! 「○○(マルマル)主義」事典
出版社・編集者の皆様へ──商業出版のパートナーを探しています
*本ブログの連載記事「アメリカでホームレスとアートかハンバーガー」は、商業出版を前提に書き下ろしたものです。現在、出版してくださる出版社様を募集しております。ご興味をお持ちの方は、info@tomonishintaku.com までお気軽にご連絡ください。ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づくノンフィクション的なエッセイを執筆。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。英語の純粋な日記。呆れるほど普通なので、新宅に興味がない人は読む必要なし。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。日々の出来事や、思ったこと感じたことを台本・編集なしで吐露。毎日更新。
関連記事
商店街と現代アート—大津中町の試み
2013/08/04 art migrated-from-shintaku.co
カレーはイギリス経由(欧米経由)で入ってきたからこそ、日本人はすんなり憧れ混じり ...
キュレーション 知と感性を揺さぶる力
2013/06/04 art migrated-from-shintaku.co
題されたタイトルを考えると、全編を通して緊張感が足りないように思われる。むしろこ ...