死刑囚の記録 (加賀 乙彦/中央公論新社)

書籍死刑囚の記録(加賀 乙彦/中央公論新社)」の表紙画像

購入価格: 不明

評価:

この記事は約0分26秒で読めます

今年一番、いや、いままで読んだ本の中でトップ10には入る良本。 単なる死刑囚にまつわるゴシップではなく、死刑囚の心理を通じて、人間にとっての死とは何かが浮き彫りにさせられている。

【多くの死刑囚は、短歌、俳句、執筆、読書、おしゃべりと忙しく日々を過ごしている。ぼんやりとして無為に日を送る者はわずかでたる。彼らは、残り少ない人生を、大急ぎで有効に使おうと精出しているようである。〜中略〜“濃縮された時間”を生きているのだ。】

精神の上だけは、死刑囚のように生きたいと思う。この本は捨てない!永久保存である。

     

ブログ一覧

  関連記事

何がなんでも新人賞獲らせます!: 作家の道をまっしぐら!!

実に的確な指南がなされており、新人賞を目指すなら一読しておいて損はない良書。 全 ...

英文法のトリセツ—英語負け組を救う丁寧な取扱説明書 じっくり基礎編

確かにすばらしくわかりやすかった。いままで何ひとつ英語のことを知らなかったなあと ...

向こう半分の人々の暮らし: 19世紀末ニューヨークの移民下層社会

今でこそ華の都のような扱いのニューヨークも、かつては信じられない悲惨な場所だった ...

三島由紀夫―剣と寒紅

興味深く読めた。賛否はあるようだが、「書くとはどういうことか」を改めて考えさせら ...

トム・ソーヤーの冒険

言うまでもなく中国ではKanjiキャラクターが使われているので、嫌でも親しみがわ ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.