死刑囚の記録 (加賀 乙彦/中央公論新社)

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今年一番、いや、いままで読んだ本の中でトップ10には入る良本。 単なる死刑囚にまつわるゴシップではなく、死刑囚の心理を通じて、人間にとっての死とは何かが浮き彫りにさせられている。

【多くの死刑囚は、短歌、俳句、執筆、読書、おしゃべりと忙しく日々を過ごしている。ぼんやりとして無為に日を送る者はわずかでたる。彼らは、残り少ない人生を、大急ぎで有効に使おうと精出しているようである。〜中略〜“濃縮された時間”を生きているのだ。】

精神の上だけは、死刑囚のように生きたいと思う。この本は捨てない!永久保存である。

     

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