老後レス社会 死ぬまで働かないと生活できない時代 (朝日新聞特別取材班/祥伝社)

購入価格:528円
評価:
この記事は約1分21秒で読めます
ホームレスの老後について考えていて、ふと、老後自体あるわけないだろうと、「ホームレス 老後 ない」などという単純至極なキーワードで検索かけていて見つけた本。ホームレスどころか、これからの時代、誰にも老後なんてものはない。
と言いたいが、これは単に、寿命が延びると同時に老後の期間も長くなり、後ろ倒しになるだけではないかと思う。たとえば、昭和の時代、60歳で定年退職し、その後の平均寿命からすれば、ほのぼの悠々自適な老後とて、10年足らずである。
現代では、少なくとも75歳までは働くことになろうが、平均寿命は85歳あたりなので、やはり老後は10年ほどとなる。引退の年齢だけを60歳あるいは65歳の昔どおりに据え置けば、それはもちろん老後はレスで悲惨だろう、という話。
「繰り上げて後悔するのはこの世、繰り下げて後悔するのはあの世です」
早めに減額された年金をもらい始めると、予想以上に長生きした時に後悔する。受け取りを遅らせて年金を増額すれば、早死にしても後悔するのはあの世に行ってから。経済的な苦しさを現世で味わうのは「少ない年金しかない繰り上げ受給で長生きした場合」だ。
「日本型雇用」のもとでは、若い頃は仕事量に比べて給料が安めだが、年齢を重ねるにつれて職位や等級が上がって給料も増える。中高年になると、逆に仕事の割に高い給料をもらえるようになり、若い頃の安月給の埋め合わせをする。
マネジメント層(管理職)の多い中高年は、対面でのコミュニケーションを重視する人が多く、テレワークにネガティブな印象を持っている割合が高いという。対面で会えず、働きぶりが見えないと部下を管理しにくい、という事情もあるだろう。中原さんは「そういう人は、『テレワークで生産効率は下がった。コロナによる被害だ」と捉えている。
出版社・編集者の皆様へ──商業出版のパートナーを探しています
*本ブログの連載記事「アメリカでホームレスとアートかハンバーガー」は、商業出版を前提に書き下ろしたものです。現在、出版してくださる出版社様を募集しております。ご興味をお持ちの方は、info@tomonishintaku.com までお気軽にご連絡ください。ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づくノンフィクション的なエッセイを執筆。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。英語の純粋な日記。呆れるほど普通なので、新宅に興味がない人は読む必要なし。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。日々の出来事や、思ったこと感じたことを台本・編集なしで吐露。毎日更新。
関連記事
ホームレスが流した涙
2020/05/26 book-review book, migrated-from-shintaku.co
彼は日本のホームレス研究というかルポライターの第一人者らしい。日本のホームレスで ...
The Garden of Eden: Bible Books for Kids
2017/06/08 book-review book, english, migrated-from-shintaku.co
本自体が短すぎるきらいがある。
ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
2019/08/26 book-review migrated-from-shintaku.co
なるほどなと思うところがありすぎて、どれだけハイライトを付けたかわからないほど。 ...
10年後の日本
2013/01/09 book-review migrated-from-shintaku.co
結局、取材や報道というものは下世話なものなのだなと思う。もちろん、その下世話な内 ...
英語で話すヒント 通訳者が教える上達法
2013/03/31 book-review english, migrated-from-shintaku.co
漢文にも等しい古語で書かれていて、非常に読みにくい部分が多々あるが、それでも興味 ...