少女不十分 (西尾 維新/(講談社)
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日本人にとって当たり前の考えも、あらためて外国の人の眼を通すと、なるほどなと、浮かび上がってくるものがある。
ただ生きているだけでは値打ちがないという、「生きている甲斐」なんて発想は、よく考えれば新しいよなあ、と。
One of the most common sayings in Japan is “Hara hachi bu,” which is repeated before or after eating and means something like “Fill your belly to 80 percent.” Ancient wisdom advises against eating until we are full. This is why Okinawans stop eating when they feel their stomachs reach 80 percent of their capacity, rather than overeating and wearing.
(意訳: 日本の最も一般的なことわざのひとつは、食事の前後によく言われる「食べるのは腹の80パーセントまで」ということを意味する「腹八分」です。 私たちが腹がいっぱいになるまで食べないようにという昔からの知恵です。これこそ沖縄の人々が、食べ過ぎることなく、胃袋の8割がたに達したところで食べるのをやめる理由です。)
The Characters Behind Ikigai In Japanese, ikigai is written as 生き甲斐, combining 生き, which means “life,” with 甲斐, which means “to be worthwhile.” 甲斐 can be broken down into the characters 甲, which means “armor,” “number one,” and “to be the first” (to head into battle, taking initiative as a leader), and 斐, which means “beautiful” or “elegant.”
(意訳: 日本語における「生き甲斐」という漢字は、「生き」は「人生」を、「甲斐」は「価値がある」ということを意味します。 「甲」は「鎧」や「ナンバーワン」、「最初のもの」を意味し、「斐」は「美しさ」や「エレガント」を意味します。)
Mitsuo Aida was one of the most important calligraphers and haikuists of the twentieth century. He is yet another example of a Japanese person who dedicated his life to a very specific ikigai: communicating emotions with seventeen-syllable poems, using a shodo calligraphy brush.
(意訳: 相田みつをは、20世紀の最も重要な書道家であり歌人の一人でした。 彼は自分の人生を非常に具体的な生き甲斐に捧げている日本人の例です。彼は117音節の詩歌を、書で表現しました。)
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