近代秀歌 (永田 和宏/岩波書店)

書籍近代秀歌(永田 和宏/岩波書店)」の表紙画像

購入価格: 不明

評価:

この記事は約1分41秒で読めます

読み終わってると思ってたら読んでなかった。なかなかよい本。土屋文明の『終りなき時に入らむに束の間の後前(あとさき)ありや有りてかなしむ』ってのが、説明も読むと実にしみじみと感じるものがあってよいなあと思った。

追記
すっかり歌意も何も忘れてしまったので調べた。妻の死に対する一首で、死別の悲しみをうたっている。最愛の妻テル子に先たたれ(とはいえ、ともに90代)、死ぬる事さえも「あとさき」があるのかと嘆いている、と。「終りなき時」とは、すなわち泉下の人となること。

正直、これがせめて40代、50代なら、なるほど、それは悲しいという気もするが、しかし90代だと、欲の皮がつっぱり過ぎではと思ったりして。死ぬのに「あとさき」ありやって、もう90代にもなればどっちでもいいじゃん、なんならまとめて行ってらっしゃいくらい思ってしまう今の私は、あるいは心が擦れているのかもしれない。

     

ブログ一覧

  関連記事

教育とは何か

日々の仕事や雑事に追われていると、ふと、これでいいのだろうかと思うことがある。そ ...

ヒーローを待っていても世界は変わらない

友達に薦められてアマゾンで新品で購入して読んだが、確かになかなか面白かった。 著 ...

平凡 (お風呂で読む文庫 95)

読書会の課題図書。じつにおもしろかった。というか、相当に自分に似ていて、共感する ...

メンタルが強い人がやめた13の習慣

正直、この本が好評なのだとすれば、みんな「おれみたいになりたい」のかあ、という結 ...

届く!刺さる!!売れる!!! キャッチコピーの極意

タイトルだけ見れば情報商材ばりに煽っていて及び腰にならなくもないが、内容は至って ...