近代秀歌 (永田 和宏/岩波書店)

書籍近代秀歌(永田 和宏/岩波書店)」の表紙画像

購入価格: 不明

評価:

この記事は約1分41秒で読めます

読み終わってると思ってたら読んでなかった。なかなかよい本。土屋文明の『終りなき時に入らむに束の間の後前(あとさき)ありや有りてかなしむ』ってのが、説明も読むと実にしみじみと感じるものがあってよいなあと思った。

追記
すっかり歌意も何も忘れてしまったので調べた。妻の死に対する一首で、死別の悲しみをうたっている。最愛の妻テル子に先たたれ(とはいえ、ともに90代)、死ぬる事さえも「あとさき」があるのかと嘆いている、と。「終りなき時」とは、すなわち泉下の人となること。

正直、これがせめて40代、50代なら、なるほど、それは悲しいという気もするが、しかし90代だと、欲の皮がつっぱり過ぎではと思ったりして。死ぬのに「あとさき」ありやって、もう90代にもなればどっちでもいいじゃん、なんならまとめて行ってらっしゃいくらい思ってしまう今の私は、あるいは心が擦れているのかもしれない。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  • 読書記録

    2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。

  関連記事

聖書の読み方

初読者にとっての聖書の読みにくさから出発し、わけのわからなさが率直に指摘・解説さ ...

脱学校の社会

あー、なんとか読んだ。

フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔

本書を一読すれば、とにもかくにも彼が桁違いの頭脳の持ち主で、天才という言葉では言 ...

50代から上手に生きる人ムダに生きる人―「徒然草」に学ぶ後悔しない人生

実家に転がっていたので読んでみた。おもしろくなくはないが、全編を通して当たり前の ...

あのお店はなぜ消耗戦を抜け出せたのか

本、ビール、風呂敷、洗剤など、ネットでモノを売る店の成功事例がさまざま取り上げら ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2024 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.