ドストエフスキイ (加賀 乙彦/中央公論新社)
購入価格:251円
評価:
この記事は約0分26秒で読めます
この著者の本は三冊目くらいだが、実におもしろい良い文を書く人だと思う。
【彼は多くの犯罪中もっとも数も多く基本的な行為である盗みについてはほとんど関心を抱かない〜中略〜犯罪は彼にとっては理性の領域のこととしてよりも、心情や意欲の領域として問題にしたかったのである。金がないから他人のものを盗む、地位を利用して私腹をこやすというわかりきった、頭の領域の現象には彼ははじめから興味をいだけなかったのである。この肉体の深みから湧き上がる犯罪こそが、神を導きだす糸なのである。】
なるほどすぎるわ。
- 前の記事
- アジア文化探検
- 次の記事
- 色彩がわかれば絵画がわかる
ご支援のお願い
もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。
Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com
ブログ一覧
-
ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」
2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。
-
英語日記ブログ「Really Diary」
2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。
-
音声ブログ「まだ、死んでない。」
2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。
-
読書記録
2011年より開始。過去十年以上、幅広いジャンルの書籍を年間100冊以上読んでおり、読書家であることをアピールするために記録している。各記事は、自分のための備忘録程度の薄い内容。WEB関連の読書は合同会社シンタクのブログで記録中。
関連記事
お金に「正しさ」はあるのか
2014/02/13 book-review migrated-from-shintaku.co
これまた興味深い本。お金の話が出てくる小説として、海辺のカフカがかなり引用されて ...
ガイコク人ニッポン体験記 Jon's Chopsticks (ラダーシリーズ Level 3)
2018/10/27 book-review book, english, migrated-from-shintaku.co
英語の勉強だけでなく、外人が日本で経験したヒリヒリするストーリーがとても興味深い ...
「世間」とは何か (講談社現代新書): 阿部 謹也: 本
2013/10/23 book-review migrated-from-shintaku.co
多くの人にとって、写真と言えば友人や家族を写したポートレートであろう。つまり日常 ...
英文法をこわす 感覚による再構築
2017/03/22 book-review book, english, migrated-from-shintaku.co, reread
基本の英文法もできないのに壊すとは、おまえはデッサンのできない画家かという感じだ ...