DtoC After 2020 日本ブランドの未来 (株式会社フラクタ/宣伝会議)

書籍DtoC After 2020 日本ブランドの未来(株式会社フラクタ/宣伝会議)」の表紙画像

購入価格: Kindle Unlimited(0円)

評価:

この記事は約1分24秒で読めます

大量生産、大量販売、大量消費の時代の終焉し、個々人が網の目のようにつながって商売が成り立つ時代が見える。それは昔の小さな町の組合のような、濃厚な人間関係における口利きのような、古くて新しいカタチのように思われる。

消費者から見て、機能的な差異はアピールに乏しく、わざわざ新商品に飛びつく気になれない、という現象が起きていたと思われます。競合商品とのスペックの違いを訴えなくとも、DtoCは顧客を獲得し、維持できている。ここに大きく貢献しているもののひとつは、顧客との直接的、双方向的なコミュニケーションです。

アメリカでなぜDtoCが流行ったかというと、安くてよいものがあるからなんです。アメリカは貧富の差が激しくなって、消費者が同じ商品をもう買えないのです。なので、同じようなものなら値段が安いほうを買いたいけれど、ブランドがないとそれはそれで恥ずかしい。そういう意味で、ブランドの存在価値はありますね。だからどちらかというとDtoCは、今までのものを買えなくなった消費者に、よりよいブランドでよりよい価値、価格に見合うものを提供しているというのが、DtoC本来の考え方だと思いますよ。

マーケティングの初心者の方は、売りたい商品を買ってくれる人を探しています。つまり、誰に売るのか、ターゲットを決めない。大手のメーカーでも、「ターゲットはどういう方ですか」と伺うと、「買ってほしい人」ではなく、「買ってくれそうな人」をターゲットにしているケースが多いんですね。買ってほしい人をターゲットにすべきです。買ってくれそうな人に手当たり次第声をかけて、ではない。誰なら幸せにできるのかに向き合って、その人が喜んで買ってくれるまで何をしたらいいのか、を考えるのが最善だと思います。だから、マーケティングを始めるときは、ターゲティングをすることからやるべきだと思います。

ご支援のお願い

もし当ブログになんらかの価値を感じていただけましたら、以下のいずれかの方法でご支援いただけますと幸いです。

Amazonギフト券で支援する
→送信先 info@tomonishintaku.com

Amazonほしい物リストで支援する

PayPalで支援する(手数料の関係で300円~)

     

ブログ一覧

  • ブログ「むろん、どこにも行きたくない。」

    2007年より開始。実体験に基づいたノンフィクション的なエッセイを執筆。アクセス数も途切れず年々微増。不定期更新。

  • 英語日記ブログ「Really Diary」

    2019年より開始。もともと英語の勉強のために始めたが、今ではすっかり純粋な日記。呆れるほど普通の内容なので、新宅に興味がない人は読んで一切おもしろくない。

  • 音声ブログ「まだ、死んでない。」

    2020年より開始。ロスのホームレスとのアートプロジェクトでYouTubeに動画をアップしたところ、知人にトークが面白いと言われたことをきっかけにスタート。その後、死ぬまで毎日更新することとし、コンテンツ自体を現代アートとして継続中。

  関連記事

ぐうたら交友録

なにも考えたくなくなった時に、どうぞ。

NHKにようこそ!

読書会でこの本のことを知ったので、素直に買ってみた。おもしろいといえばおもしろい ...

しぐさから読みとく 日本人の不思議

1960年発行の古書であるが、内容はむしろ斬新である。この著者はとにかく目の付け ...

安いニッポン 「価格」が示す停滞

くら寿司のアメリカ店舗「KULA」や、海外のDAISOについてのくだりは、しみじ ...

「おろかもの」の正義論

いくつか考えさせられるところはあったが、全体的にどうも机上の空論的な感じがしてし ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.