個展「牛丼の滝」 沢田マンションギャラリーroom38/高知
2014年10月2日~2014年10月14日
牛丼の滝の絵画作品を2点と、牛丼の滝の絵画に、プロジェクターを用いて牛丼を食べている映像を投影したインスタレーション作品を展示。
2014年10月2日~2014年10月14日
牛丼の滝の絵画作品を2点と、牛丼の滝の絵画に、プロジェクターを用いて牛丼を食べている映像を投影したインスタレーション作品を展示。
以下の牛丼の滝シリーズをもとにしたインスタレーションである。
”早くて安くて旨いというコンセプトで、サッと出てきて、チャチャッと食べる。惰性的に、作業的に、あるいは単なる熱量、カロリーとして食べる。
それは、味わうものではなく流し込まれると言ってもいいような食文化であり、そこには本来の「食べること=生きること」というような生命観、あるいは倫理観は微塵もない。
現代日本をはじめ、飽食の先進国においては至極普通のことであるが、立ち止まってよくよく考えてみると、どこかそら恐ろしい感じがしやしないだろうか。
そのような危惧と問題提起を、日本の代表的なファーストフードである牛丼に象徴させて、大衆の胃袋に無秩序に際限なく落ちていくイメージを、牛丼を落下させ”牛丼の滝”のような構成にすることで表現している。”
牛丼の滝の絵画をスクリーンとして、倍速に編集した牛丼を食べている映像をプロジェクターで投影する。また、咀嚼音と嚥下音をミックスした音声をエンドレスで流す。そうすることにより、静止した瞬間である絵画に時間性を与えると同時に、絵画におけるイリュージョンの多層化・複雑化を図る。また、プロジェクターによる投影は、いわば絵画を光で塗りつぶす行為ともいえ、伝統的な絵画というメディアを乗り越えていこうとする試みでもある。
牛丼の滝 #115-05 installation ver1.02014年 パネルにモンバル紙、水彩、プロジェクター、DVDプレーヤー、アンプ、スピーカー2台 162×336cm