コロナかもしれない人々は(2)自力でレンタカーor自腹でホテル

  2020/11/09

シリーズ連載「コロナかもしれない人々は」
  1. 地元には帰れない
  2. 自力でレンタカーor自腹でホテル
  3. 海外帰国者、コロナの疑いにつき
  4. 真剣!体験!唾液しぼり
  5. コロナ容疑者、釈放される

どうにか羽田から広島まで帰る方法はないかと、ネット界隈を調べ回った結果は散々なものだった。

レンタカーを借りて自力で運転して帰るという方法を見つけ一瞬迷ったが、ペーパードライバーの私にはそれこそリスクだろう。

ポジティブな情報は皆無で、国の方策がいかに片手落ちかを思い知らされるばかり。

空港近辺にホテルをとって2週間滞在し、10万以上の自腹を切ったというのはまだいい方で、中には1000キロ以上離れた福岡から車で片道20時間かけて成田空港まで迎えに来てもらったという話まであった。
参考: 20時間車移動の帰国者も コロナ水際対策の改善求め邦人署名募る(東京新聞)

私はもはや調べるのも馬鹿馬鹿しくなって、おとなしくホテルを探すことにした。タクシーにも乗れないので、羽田空港から徒歩圏で探さなければならない。

そんな悪条件で、一泊5000円ほどのホテルを見つけた。合計15泊で75000円前後で、懐事情に問題を抱える私にもなんとかなりそうだ。

しかもよく見ると、コロナ禍の最中に我らが日本政府が始めた狂気の沙汰、GoToキャンペーンが適用となり、そこから35%引きになるとのこと。つまり合計5万程度で、そのくらいの出費ならばむしろホテル生活を満喫できるかもしれない。

このいわくつきのGoToキャンペーン、『国内における観光などの需要を喚起して、新型コロナウイルス感染症の流行と、その流行による緊急事態宣言に伴う外出自粛と休業要請で疲弊した景気・経済を再興させることを目的』としているらしいが、私の場合、どう考えても「GoTo」ではなく「BackTo」である。
参考: Go To キャンペーン(Wikipedia)

こんなバラマキをする余力があるのなら、海外帰国者には国が指定隔離場所を定めて完全な管理化においた方がよほど安全かつ経済的だと思うのだが、まったく、偉い人の考えることはわからないしわかりたくもない。

とまれ、BackToキャンペーンでホテルを15泊ばかり予約して数日後、先方から連絡があった。海外からの帰国者かどうか、差し支えなければ教えてほしいというのである。

これが噂に聞く宿泊拒否かと身構えたが、宿泊日数からして隠すほうが難しい。私はその旨を正直に申告した。

シリーズ連載「コロナかもしれない人々は」
  1. 地元には帰れない
  2. 自力でレンタカーor自腹でホテル
  3. 海外帰国者、コロナの疑いにつき
  4. 真剣!体験!唾液しぼり
  5. コロナ容疑者、釈放される
新宅 睦仁/シンタクトモニの作家画像

広島→福岡→東京→シンガポール→ロサンゼルス→現在オランダ在住の現代美術家。 美大と調理師専門学校に学んだ経験から食をテーマに作品を制作。無類の居酒屋好き。

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