ほぼエッセイ、ときどき現代の美術とアート。

Chim↑Pom(チンポム)の是非-広島のピカッ

  2019/10/11

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まず結論から言うと、ぼくはこの行為は「アリ」だと思う。芸術か否かが議論の中心みたいだけど、仮にこれが芸術じゃなくタダの阿呆のやったイタズラだとしても、僕はアリだと思う。

彼らが芸術家集団じゃなくても、おそらくは僕を含めたアートを志す多くの者が、「悪ふざけにしても気が利いたビジョンだな」と思うし、もっと言えば「こういう俗悪とも思える行為の中に芸術の本質が隠れてるような気がするんだよね」とか言って、逆に大衆(先導するのはアート系の人たちだろうけれど)の側がこの行為を「アート」という位置に押し上げてしまうような気さえする。

でまあ、ピカッに関するいろんな記事とその書き込みとかを流し見たところ、批判七割賛辞三割といったところだろうか。chim↑pom死ねとか頭にきすぎて眠れないとか広島のヤクザの怖さを知らんだろ芸術を履き違えたガキどもが、とかいろいろ書いてあったけど、これまた逆手に取ったようなことを思うのだが、一般的な人がこれほどまでにアートか否かを考え議論しているのは、もしかするとデュシャンの泉(便器にサインしただけの作品)以来かもしれないのではないか(賛辞としてではなく、あくまで引用としてのデュシャンです)。

また脱線してなんとなく思うのは、どんなことをやったってどっちかが100%ってのはないんだなっていう当たり前といえば当たり前の事実。あの秋葉原通り魔事件の加藤智大だって褒める奴は褒めるし、ヒトラーを尊敬してやまない奴も永遠に存在し続けるだろう。不遇の画家の代名詞のようなゴッホでさえ、褒める人が皆無だったわけでもないらしい。

あ

で、これを狙ったのかどうかは知らないがピカッの数日後には蔡國強(ツァイ・グオチャン)という火薬を使った作品で有名な中国現代アートの大御所の作品、その名も「黒い花火」が行われた。もちろん原爆をテーマにしている。しかしこちらはブーイングもなく無事終了。

この画像が掲載されていた記事に「世界的に名の通った芸術家なら良くて新進気鋭のアーティストはダメなのか?」みたいなことが書かれていたが、それはちょっと論点がずれているような気がする、

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