色好みの構造――王朝文化の深層 (中村 真一郎/岩波書店)

書籍色好みの構造――王朝文化の深層(中村 真一郎/岩波書店)」の表紙画像

購入価格: 不明

評価:

この記事は約0分22秒で読めます

女たらし、あるいは男たらしの構造だろうと踏んで読み始めたが、意外に高尚な内容。特に巻末の一文に感じるものがあった。

『長い研究と経験との結果、自分は男女関係というものは罪悪とは関係のないものであるという結論に達した。それは人間の意志によって支配できないから、責任問題は発生しないのである。それは宿命のいたすところであり、従って獣姦といえども、その当人の恥とはならない……』

人間の性愛、性衝動のなんたるかにしみじみとなる。。。

前の記事
茶の間の正義
次の記事
ネットのバカ
     

ブログ一覧

  関連記事

WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜

いまだアメリカでホームレス以外に友達の一人もおらず、なんだか孤独だなあと思ってい ...

養老孟司特別講義 手入れという思想

養老先生を崇拝しているが、共感し過ぎてしまうので、たまにしか読まないようにしてい ...

詩篇―古代ヘブル人の心

これで手持ちの聖書関連本を一通り読み終わった。しばらくは聖書のみを淡々と読んで行 ...

詩のこころを読む

詩は嫌いでもないが、好きでもない。興味があるかと問われれば、まあ、「ある」とは答 ...

話すための英文法 中級編 Part1―必ずものになる

昭和に書かれた本だけあって、昨今の甘言ばかり並べた英語本とは格が違う。冒頭に『各 ...

当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

Copyright © 2012-2025 Shintaku Tomoni. All Rights Reserved.